東京富士大学 GUIDEBOOK 2025
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64即ち、万物育成の大自然愛を養い、諸民族の解放と和親とを図り、万邦の協和に貢献すること即ち、各々の生存の自由と人格の尊厳を重んじ、 進んで自らの義務を完遂して億兆協力の実を挙げること即ち、常に人類の幸福を念とし、各々その能力を最大限に発揮して、更に万象の特性を活かして天地の繁栄を図ることいのち昭和5年、早稲田大学専門部政治経済科入学当時の故高田勇道。卒業時には恩賜賞を拝受。その後、早大専門部研究科へ進学。創立者、初代理事長。 大学の創設者、高田勇道が、重い病気でなくなる1カ月ほど前、大学ノートに書き綴った一文です。この短い言葉に、本学の教育指針が集約されています。 教育とは、知識の切り売りでもなければ、単なる技術の伝授でもありません。教育とは、教える側と教えられる側の心のふれあいを通して、一人ひとりの学生のうちに一個の自立した人間としての生命の灯をともしてゆくことなのです。 高田勇道の没後、本学の教育指針として 掲げられたこの言葉は、今日まで脈々と受け継がれ、教育の指針となってきました。東京富士大学の母体である東亜学院が創立されたのは日本が戦火にあった1943(昭和18)年 。そのとき高田勇道は35歳、少壮気鋭の教育者として志に燃えての創立でした。 終戦後1951(昭和26)年に「富士短期大学」として新たに出発。以来、経営学・経済学の教育に重点を置く数少ない社会科学系の短期大学として、実社会に役立つ人材の育成に力を注いできました。東京富士大学は、半世紀以上にわたる歴史と伝統に支えられながら、つねに未来を見据えています。創立以来の教育理念を原点に、変わるべきものと変えてはならないものをしっかりと見定め、21世紀にふさわしい教育を実践しています。而してその構想は、一、昭和30年当時の下落合校舎。本学の創設者、高田勇道が大学創立の基盤とすべく探し歩いて購入した土地に建てた校舎であり、場所は現在の高田記念館所在地。第2代理事長故二上仁三郎は、40年余本学の発展に尽力し、学外においても幾多の要職を歴任。その功績により昭和54年に勲三等瑞宝章を受章。第3代理事長故二上貞夫は、平成8年から平成26年まで、学内外において学業、スポーツの発展に尽力し、その功績により平成16年、 春の叙勲旭日小綬章を受章。80周年記念会の様子学校法人東京富士大学理事長 二上 映子学校法人東京富士大学学長 青山 和正建学の趣旨我学園は「人道による世界平和」の理想の下に、時代を拓かんとする人材を育成するものである。教育とは學生に生命をあたへてゆくことである大愛の涵養に努むること正義の顕揚を図ること文化の向上に資すること東京富士大学の創立80周年thAnniversary一、一、理念

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