東京経済大学 大学案内 2025
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POINT.2多角的に見つめるチカラが養われるPOINT.3協調して創りあげるチカラが養われる他者の意見を聞き、それを自分なりに考える行為を繰り返すことで、新たな視点をつくります。また、自分の考えをわかりやすく伝えることが、自身の理解にもつながります。目標に向かって、自分の役割を果たしながら仲間のフォローを心がけることの大切さを知ります。ひとりではできないことを、仲間と成し遂げる達成感を味わうことができます。1年次に履修した憲法基礎の授業で、日本の法体系の基本が憲法であり新しい人権や権利の根拠となることを知り、もっと深く知りたいと考えたため、憲法を研究する現代法学部の加藤ゼミに入りました。そのなかで、昨今注目されることも多い「忘れられる権利」をテーマとして選び研究してきました。また学部に関係なく受講できるゼミ(総合教育演習)では、ジェンダーについて考える澁谷ゼミを選び、こちらも最近注目されている「ルッキズム」を研究テーマとして考えてきました。学部のゼミでは自分でテーマを選択し個人で研究していくため、自分の知りたいことを納得いくまであきらめず掘り下げられるのに対し、総合教育演習では、グループでテーマを決め議論しながら研究を進めていくため、自分ひとりでは気づけなかったことに、他メンバーの意見で気づかされることがありました。個人研究での深く追求していく面白さ、グループ研究での気づかされる驚きという両方を知ることができたのは、進め方が異なる2つのゼミを履修したおかげだと思います。高校生のときには社会福祉に関わる仕事に就きたいと考え、そのために必要になることのひとつが法であるという思いから現代法学部を選びました。しかし、東経大で学ぶうちに、若者の自立を妨げている社会問題や社会の風潮に関心を持ちはじめ、社会学の分野で研究を進めたいと考えるようになり大学院への進学を決めました。進学後もゼミで学んだことを生かしながら新しい研究をし、将来は家庭裁判所調査官として社会に貢献することを目標としています。少人数であれば先生との距離も近く、また学生同士で話をする機会が多くなり、コミュニケーション能力等を伸ばすことができると思い少人数授業を積極的に履修しています。私が履修した「教養ゼミ」は、ジャン=ジャック・ルソーの『エミール』を読むことを通して、現代日本の社会や教育について考えるものでした。15名の学生がグループワークを通して意見交換しながら理解を深めていくのですが、直接話すことで意思疎通や自己表現能力、協力し合うスキルが上がったと思います。また演習科目である「ニュースで学ぶ経済学」は、個人で興味を持った新聞記事を選び、自分なりに解釈、調査、探求し現代社会の経済問題について理解を深めていく授業でした。調べた結果を最終的に皆の前で発表するのですが、事前準備のポイントや、伝えたいことを理解してもらうための話の組み立て方など、プレゼンテーションに必要な力がついたと思います。また同じ新聞でも、自分と違う記事に注目し、自分が考えていなかった視点からの発表はとても刺激的で、考え方の多様さを知る機会となりました。親しい友人をつくりやすいという点でも、少人数の授業は良い環境だと思います。自分が研究したいテーマに出会い、またその成果をしっかり伝えられるスキルを向上させるために、2年次からは学部のゼミや総合教育演習を履修していきたいと考えています。005

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