東京経済大学 大学案内 2025
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経済学部経営学部コミュニケーション学部現代法学部キャリアデザインプログラム総合教育科目てらしまひとみあそうひろゆきすずきやすひろ講義紹介ゼミ紹介講義紹介心理学競技力向上のためのスポーツ科学哲学心理学とは、科学的な方法を用いて心の仕組みの理解をめざす学問です。人はどのように世界をとらえているか(感覚・知覚心理学)、学習意欲はどこから生まれるか(学習心理学)、人が発達する過程とは(発達心理学)、性格をどう理解するか(性格心理学)、心の不適応への援助とは(臨床心理学)など、広い範囲の基礎的な知識をお伝えします。心理学に馴染みのない学生も多いと思いますが、「勉強のやる気が出ない」「友人の相談にうまく乗れない」といった、日常生活の悩みに結びつけて、自分ごととして考えられるよう工夫しています。社会に出ると職場での人間関係の問題や組織で起こりがちな課題を抱え、心理学を学ぶ人が少なくありません。心の奥深さ、複雑さを考える入り口として、心の健康を保つために、この授業を役立てていただけたらと考えています。近年の競技スポーツの世界では、最新の科学技術を用いることによって、さまざまな測定が可能になり、選手の技術や体力、戦術などを「見える化」できるようになっています。このゼミでは、スポーツ科学や運動生理学の基礎を学びながら、各人が携わっている競技のパフォーマンスを効率的かつ効果的に高めるために、自分の体力測定をしたり論文を読んだりし、研究結果を発表してもらいながら、「賢いアスリート・コーチ」を養成することを目指していきます。参加者は全員、何らかの競技スポーツをしている人たちですが、その種目によって体力の質も異なります。例えば運動をした後の血中の乳酸濃度や心拍数を測ることで、90分走り回るサッカーをしている人なら、長時間動く持久力が高いタイプであることがわかりますし、格闘技をしている人なら、短時間にパワーを発揮する力があるタイプであることがわかります。このゼミでは、こうした体力測定の方法やスポーツ科学の基礎を学び、トレーニング論につなげていきます。また、プレゼンテーションも重視しています。他人にわかるように説明することで、物事をイメージでとらえるのではなく論理的に考え、人にわかるようにコミュニケートする力を養うことができます。ケーススタディ「哲学」って何でしょうか? あえてひと言でいえば、立ちどまって考えてみる、ということだといえます。つまり、日ごろ当たり前に思っているさまざまなことがらについて、あらためて問い返し、それがそもそもどういうことかを考え直してみること、そのことが哲学であるといえます。だから、基本的にはどんなことでも哲学のテーマとなるのですが、この授業では特に長い間くり返し問われてきた主要なテーマ――たとえば、自由、死、人生の意味、心、私、他者、個人と社会、善/悪などをめぐる問題――について、その大枠を取り上げ、履修者が各自で考えるきっかけとなることをめざしています。そしてさらには、そのことを通じ、自分の従来の視点や考え方、また現在の社会で流布しているものの見方や価値観を批判的にとらえ、問い直すことが可能になればと思っています。ゼミの活動形態寺島 瞳 准教授麻生 博之 教授鈴木 康弘 教授ワークショッププレゼンテーション063121

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