東京経済大学 大学案内 2025
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ビッグデータを使って政策介入が政策結果に与える影響の因果関係を推定し、経済政策や社会政策を考えるEBPM※が注目を集めています。また、データサイエンスを使って、ヒトやモノの状況をリアルタイムにキャッチすることで経済を把握することも行われています。社会調査などにデータサイエンスを導入することにより、人間同士の関係性やその与える影響など、より深い内容の調査ができるようになります。またヒト、モノ、コトの「移動/モビリティ」の状況を把握するためにも、データ分析は欠かすことができません。アンケート結果のような表形式の数値だけでなく、今まで活用できなかった瞬間的に飛び交う大量のデータがAIにより分析され始めています。例えばSNS・ニュースの文章や画像を広告効果や業績の予測に役立てるなど、データサイエンスは企業経営に広がっています。変容しつつあるデジタル社会に対応した法律の整備が求められています。例えば、AIを活用した自動運転車の事故の責任は誰がとるのか? 仮想通貨における犯罪に対応する法律はどうするのか? こうした諸問題に対応するためにもデータサイエンスが必要です。東経大がデータサイエンスに取り組む意義社会でデータサイエンスを活用する時に重要なのは、そのデータが生み出される背景を知ることです。AIが導き出した結論が正しいかどうかを、社会科学を学んだ目で批判する精神や、どうしてそうなるのか、それは人間にとって良いことなのかを考える力、学部の枠を超えた幅広い教養が必要です。東経大はそうした考える力と教養を備え、AIやデータサイエンスを活用できる人材を育んでいきたいと考えています。認定の有効期限2027年3月31日認定の有効期限2028年3月31日POINT.1DATA SCIENCE認定制度の導入POINT.22021年度から全学部生・全学年を対象として、数理・データサイエンス・AI教育強化拠点コンソーシアムがとりまとめた数理・データサイエンス・AIの(リテラシーレベル)モデルカリキュラムに沿ったデータサイエンス・スタンダード(DSS)を開始しました。本プログラムは文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル)」として認定されています。また2022年度からは経済学部・経営学部の全学年の学部生を対象として、同コンソーシアムがとりまとめた応用基礎レベルのモデルカリキュラムに沿ったデータサイエンス応用基礎レベルを開始し、「数理・データサイエンス・AI教育プログラム(応用基礎レベル)」として認定されています。※証拠に基づく政策立案019各分野におけるデータサイエンスの現状と展望経済学コミュニケーション学経営学現代法学ビッグデータ・AIを活用して時代を読み解きたいなら…データサイエンス

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