東京経済大学 大学案内2024
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現代法学部の特徴は、先生と学生の距離が近いということです。例えば    民法(家族法)の授業では、法律でどう定められているかだけでなく、その法律がある理由や背景までくわしく解説してもらえるので、今の時代と合わせたときの課題まで考えることができ、深い学びを得ることができたと思います。また、    現代行政法では、授業ごとにある小テストにコメント欄が設けられていて、そこに質問や意見を書き込むと、先生からフィードバックがもらえます。こうしたきめ細かなやりとりをしてくれる先生がいるのは、東経大ならではだと思います。今所属している    事例で学ぶ国際法では、国際法の問題を原告、被告、裁判官に分かれて、数カ月もの時間をかけて模擬裁判を行ったり、ロシアのウクライナ侵攻についてさまざまな法律的見地から検討し、発表したりしました。法律的な問題をわかりやすく説明することに苦労しましたが、チームで解説のスライドをまとめる段階では、自分から率先して発言し、意見をまとめる役割を担ったことで、積極性が培われたと思います。家族法とは一般的に、夫婦・親子といった家族関係の権利義務を規定する民法の「第4編 親族」と、人が亡くなったときの財産の継承ルールを規定する「第5編 相続」を指します。身近なテーマなので、誰でもイメージしやすく民法の入門編に適していると言えるでしょう。家族法は、家族や親族の生活関係を規律するために存在しますが、それらの幸福とは何かを考えるとき、さまざまな家族のあり方を受け入れられるような多様な価値観を養うことも重要視しています。それは、家族法だけではなく「法」とは何か(どうあるべきか)を考えるヒントにもなり、皆さんがこれから出会う人や出来事に対する向き合い方の指標となるはずです。行政法は、例えば環境保護、まちづくり、教育、防災など、多岐にわたる行政活動について規律する法律であり、私たちの生活とも深く関わっています。行政活動を法によってコントロールすることにより、それにより影響を受ける私たち一人ひとりの権利や利益を守りながら、安心・安全な社会の実現をめざしています。もっとも、安心・安全を脅かすリスクは増え続け、また、価値観の多様化によってめざすべき社会のあり方自体も変化しています。そうした変化を取り込みながら、より良い社会をめざして挑戦をし続ける行政法の面白さを、授業を通じてぜひ実感してほしいと思います。家族の幸福とは何か?安心・安全な社会を実現するための法講義①講義②講義①054現代法学部 現代法学科(4年) 東京都立杉並高等学校 出身えだむらゆうぎ講義②ゼ ミロシアの侵攻は違法?古賀 絢子 准教授山本 紗知 准教授なぜその法律がある?法の問題に正解はある?民法(家族法)現代行政法枝村 悠義現代法学部で何を学ぶ?どう学ぶ?

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