帝京大学 GUIDEBOOK 2024
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 長期入院患者や入所者は、施設内における閉鎖的な環境の中では、疾病に対する不安や精神的苦痛などでストレスを受けやすい。作業療法学科の沖雄二教授は、そのストレス軽減のためにバーチャルリアリティ(VR)を用いて、疑似的な外出を体験し、ストレス軽減や体力維持につなげる研究を進めている。石田志愛さん(作業療法学科)は、1年次の9月からこのVRの研究の取り組みに参加している。「沖先生がVRの研究をしていて、その流れでeスポーツもすると聞いて、面白そうと思い参加しました。先輩のアドバイスでeスポーツの点数が取れた時はとても嬉しかったです」と話す石田さん。eスポーツを通して、VRがストレス軽減につながることを実感したとのこと。 沖教授の手伝いやオープンキャンパスでVRを使うことで新たな発見も多いと話す。「コロナ禍で遠くへの旅行が難しくても、VRを使えば好きな場所に行った気分を味わうことができます。外出できない患者さんにとって、VRで故郷の景色に触れたりすることで非常に喜ばれ、精神的にもプラスになります。外出が難しい方に、VRの取り組みを普及していきたいです」02バーチャルリアリティをリハビリの現場に生かした最先端の作業療法をめざす014福岡医療技術学部 作業療法学科大牟田高等学校 出身石田 志愛 さん(3年)やろうと思えばなんでもできる

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