SHOWAWOMENSUNVERSITY2025〈3年次後期 時間割〉原 悠1年次文学系の科目と言語系の科目を幅広く履修する。「日本語教育入門」という科目の履修を機に日本語教育の分野に興味を持ち、教員免許とあわせて日本語教員の資格も取得しようと決意する。2年次「日本語文法論」で、日本語の授受表現「あげる/もらう/くれる」の使い分けについて考える。無意識に使いこなせる母語の仕組みをひもといていく作業は、難しくもあるが面白いと感じる。3年次ベトナム日本語教育実習に参加する授業で示す例文ひとつとっても「自分にとっての当たり前は通用しない」ことを痛感する。対象とする学習者や相手の文化を深く理解した上で、相手の理解に寄り添って教えることの大切さを知る。4年次卒業論文執筆を進めつつ、教育実習に臨む。日本語教育の学びで培った「対象者の背景を考えて分かり易く伝える工夫」を心がけ、生徒たちと全力で向き合った。教員採用試験にも無事合格する。’ I 折理日本語日本文学科4年56Mon.Tue.日本の演劇 123 45国語科教育法 A書道実習 III書道実習 IV日本語教育 II日本文学史 A(古典)(日本語教育実践(1))読書と豊かな人間性特別支援教育の理論日本語教育 II図書館概論図書・図書館史児童サービス論情報サービス特論Thu.Fri.日本語教育の学びに出会う母語である日本語に向き合う中学校での教育実習に臨むWed.日本の書芸(作文・読解とその指導)日本語教育 I(社会言語学)演習 II情報資源組織演習 A(目録)おりはらゆり栃木県 県立栃木女子高等学校 出身高校生の時に古典文学の面白さにふれ、その魅力を伝えたいと思い教員を志しました。昭和女子大学は、中高の国語科教員免許だけでなく書道科教員の免許もあわせて取得できる点が魅力です。入学後は新たに日本語教育の学びに出会い、TUJの学生との交流プロジェクトやベトナムでの日本語教育実習など、学内外の活動に積極的に参加しました。卒業論文のテーマは、国語科のリライト教材(外国籍の児童・生徒向けに国語教科書の本文を易しく書き直した教材)の研究です。日本語教育の学びが国語科教員という卒業後のキャリアに直結するテーマであるため、調査や執筆も楽しんで取り組めましたし、何よりやりがいを感じました。卒業後は中学校の国語科教員として教壇に立ちます。これからますます進む多文化共生社会では、日本語教育の知見を持つ教員の重要性が高まると思います。異なる背景や価値観を持つ人を理解し、一人ひとりの可能性を引き出すことを大切に、教育に携わっていきたいです。VOICES在学生インタビュー日本語教育の知見を持つ国語科教員に
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