SHOWAWOMENSUNVERSITY2025 I’ 112014年度、中国・上海交通大学との提携でスタート。累計取得者数は90名以上に及び、近年ではこの制度を利用することを目的に、本学を志願する受験生も増えている。整えました。さらに、教員が構成員である「キャリア支援部」も新設。職員と教員の双方から、学生の就職をサポートする形を整えました。両角:2011年から始めた社会人メンター制度も、坂東先生の音頭でスタートした取り組みでしたよね?坂東:そうです。これは実社会で活躍する女性をお招きし、卒業後のキャリアプランやライフスタイルについて相談できる機会を設けるというものです。卒業生以外からも幅広く公募しています。家族や教員以外のおとなの女性と接点をもつことで、多様な生き方があることを知ってもらいたいのです。金尾:最近では各学科の中でも、社会で活躍している卒業生をスピーカーとして招く取り組みも始まっています。このようにキャリア形成に関する動きがより活発になったのは、メンター制度の影響が大きかったと思います。両角:女性も社会に出て働くのが当たり前、という考え方ですよね。それは、“良妻賢母を育てる”という、これまでの女子大学教育とは大きく異なります。将来働く女性を育てるための手厚い教育にこそ、新時代における女子大学の存在意義がある。その部分にいち早く目をつけて改革を進めたという点で、昭和女子大学は稀有な存在だと感じていました。何よりも、全国の女子大学でトップクラスの就職率の高さが、すべてを物語っていると思います。坂東:女性だからどうせ社会的に活躍できない、というような無意識の偏見がまだまだあります。これは、男性から向けられる偏見だけではなく、女性たち本人がとらわれてしまっているケースも多い。それを乗り越えるため、女子学生をエンパワーし、戦略や知恵を与えることが、本学の教育における大きなテーマのひとつです。変容を止めない。これが昭和女子大学のアイデンティティ。両角:2025年にまた、国際学部の改組が予定されています。*国際教養学科と国際日本学科、これらについて教えてください。坂東:昭和女子大学では、長きにわたり外国語教育に力を入れてきましたが、実社会で活躍するためには、語学力に加えて、経済や経営についての知見も深めることが欠かせません。語学はツールとして大切ですが、「何を伝えるか」が重要。その総合力を身につけてもらおうというのが、これらふたつの学科のテーマです。国際教養学科は、外資系企業や国際機関で働くことを、国際日本学科は、日本企業の中での国際的業務を担うことを想定したカリキュラムになっています。* 設置計画は予定であり、内容が変更になる場合があります。結果を残し、進化し続けるダブル・ディグリー・プログラム
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