SHOWAWOMENSUNVERSITY2025 I’ 110MY ACHIEVEMENT自分のキャリアを歩む大切さを知る。結婚や出産を経ても、自分らしいキャリアを歩んでいくことの大切さは、昭和女子大学で学んだことのひとつ。今の部署には子育て中の女性社員も少なくないため、今後はライフイベントに対応できる体制づくりに取り組んでいく。 環境デザイン学部 環境デザイン学科 2018年卒業2018年入社。2年目から平面図を立体化して建設工事の生産性を高める部署に。2023年からはチームリーダーとして新人教育に携わる。一級建築士の父からの影響で、物心ついた頃から建築に興味がありました。環境デザイン学科を選んだのは、憧れていた建築家の永山祐子さんの出身校だったから。父からの薦めがあったほか、高い就職率も後押しになって進学を決めました。実は、入学当初は設計の授業が苦手で、「自分は建築に向いていないかもしれない」と悩んだこともありました。そんな中で履修した2 年次の「環境工学 Ⅰ」。建物には目に見えない場所に、快適性を生み出す電線や空調といった設備があることを学びます。そこで、建築には設計だけでなく、施工や意匠、構造、設備といった幅広い分野もあることに気づいたのです。やっぱり建築をもっと学びたい。自分の気持ちが前向きになっていった授業でした。就職先としてゼネコンを意識するようになったのは、大手建設会社へのインターンシップがきっかけです。キャリア支援センターから案内されて参加しました。ここで初めて設計図より詳しく書かれた施工図を目にします。引かれた線の一本一本に意味があり、それらがつながることで建物が立ち上がっていく。そう聞かされて心からワクワクしたものです。清水建設での今は、平面図を立体化する仕事に携わっています。これは立体図面上で設備の取り回しや位置を検証しながら、コスト削減と生産性向上につなげる重要な仕事。今後も作図スキルを磨き、建築全般の知識を深めていきたいです。清水建設株式会社 建築総本部 設備本部設備生産計画部 施工計画グループ樋■■■口 ひなのさん設計が得意ではない私をゼネコンへと導いてくれた。
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