昭和女子大学 大学案内 2025
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SHOWAWOMENSUNVERSITY2025 I’ 09ようになったのは、ちょうどその頃ですね。坂東:ええ。非常勤理事として経営に関わり始めたのが2003年。その翌年に教授になり、副学長を経て学長に就任したのが2007年です。私は大学を出てからずっと仕事を続けてきましたから、そういった意味では昭和女子大学が目指す“これからの女性像”に近かったのかもしれません。両角:坂東先生の最初の印象はいかがでしたか?金尾:正直、変わった人が来たな、と思いました(笑)。これまでの学内には、いないタイプの方だったので。でも今になって思えば、強いリーダーシップをもつ坂東先生を外部からお迎えしたからこそ、その後のさまざまな改革があったのだと確信しています。女性の社会進出が加速。働く力を培うための女子教育へ。両角:2023年度は、大学全体の実に半数以上が定員割れしました。そんな中、昭和女子大学は約20年間で志願者数4倍増という驚異的な結果を残されています。まずはそこに至るまでの変遷についてお聞きしたいのですが、金尾先生はいつから御校にいらっしゃるのですか?金尾:1992年に非常勤講師として働き始めたので、もう30年以上になります。1990年代中盤は短大志願者が多く、本学も短大が6割、四年制大学が4割ほどの学生数分布でした。それが2000年代に入ると、短大から四年制大学へ、女子学生の進路傾向が大きく変わっていきました。坂東:以前の短大女子学生が描く人生設計は、卒業後に仕事をして数年で寿退社。その後は企業戦士の銃後の妻となるというものでした。社会が急激に変わった今は、女性の社会進出が増え、自らがしっかりと働く力を身につけるための女子教育が求められるようになってきました。金尾:正にそうです。短大での教育を大学側で引き取り、それをいかに有意義なカリキュラムとして展開していくか。その大きな舵取りを迫られていました。坂東先生に関わっていただくダブル・ディグリー・プログラム、海外キャンパス、先進的な国際教育がある。両角:坂東先生が学長に就任されて以降手がけてきた、もっとも大きな改革はなんですか?坂東:新学部・学科の設立と、既存学科と短期大学部の整理です。短期間で志願者数が増え、偏差値が上がったのは、新しい学部と学科が、社会から評価された結果です。

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