専修大学 2024 入学ガイド
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▶「コンビニ」を例にした3学部の視点経済学部「コンビニ」に商品が並ぶまでの学部学科比較①関連科目1516「経営管理総論」「経営組織論」「経営戦略論」「製品開発論」「ベンチャー・ビジネス論」など「マーケティング」「金融サービス」「消費者行動」「財務会計論」など「ミクロ経済学」「マクロ経済学」「環境経済論」「社会保障論」「国際経済論」など社会を経済という視点からとらえてみると、それを形づくっているのは家計、企業、政府という3つの経済主体です。こうした経済社会の全体を対象として、その仕組みや働き、歴史や現状を学ぶのが経済学部です。これに対して、経営学部では、新たな組織をどのように起こしたり、既存の組織をどのように発展させるかを学びます。また、企業と家計の接点である市場に注目しながら、企業の生産した商品やサービスの取引について学ぶのが商学部です。この図は、それらの関係を分かりやすく描いたものです。専修大学には、経済系の学部として経済学部、経営学部、商学部の3つの学部があります。これらの学部は、学問分野が多少重なりあっていることもあって、まとめて経済系3学部と呼ばれていますが、各学部はそれぞれに固有の特徴を持っています。ここでは皆さんにとって最も身近な存在である「コンビニ」を例に取り上げながら、3学部の違いを分かりやすく紹介してみたいと思います。P55P21P45ここをCHECK!ここをCHECK!ここをCHECK!・惣菜がアジアから輸入され店頭に並ぶ仕組みは?・商品の動向データから見える日本経済のゆくえは?・24時間営業によるエネルギーや食品ロスの問題は?・次の成長を可能にする、出店地域や新商品は?・やる気ある社員を育てるマネジメントとは?・次世代型コンビニの新ビジネスを実現するには?・売上UPに効果的な商品配置やSNSでの発信とは?・Z世代リピーターを増やす販促イベントとは?・売上をどう分析すれば経営課題が分かるか?組織の管理方法を理論的・実践的に学ぶ営利組織(企業)や非営利組織(政府やNPO/NGOなど)を新たに起こしたり、既存の組織を継続して発展させるために、ヒト、モノ、カネ、情報といった経営資源を活用して、ニーズの把握、新商品や新サービスの開発、広告をするための経営戦略のあり方を考えます。関連科目企業・家計を取り巻く市場環境や制度を対象とする商品・サービスやお金の流れを対象に学びます。商品の流れを流通システムやマーケティングとして、お金の流れを金融としてとらえ、取引の仕組みを解明し、そのあり方を提案します。特にお金の面から企業活動の全体像を明らかにするのが会計学です。社会全体の仕組みを客観的にとらえる経済社会の全体の仕組みや活動を対象に学びます。日本と世界の様々な経済現象を関連づけてとらえながら、経済社会の現状、歴史的な生成および発展の法則を解明し、現代のグローバル化にともなう労働や生活の問題も発見して、その解決策や是正策を考えます。関連科目社会の仕組みや環境などを考えるおにぎりから週刊誌まで約2,800品目を扱い、消費者のニーズにあわせ1年で7割の商品が入れ替わるコンビニ。これらの商品が国内外で生産され、私たちの手元まで届くネットワークを可能にするのが「市場経済」です。市場経済は一方で、環境への負荷など問題も生んでいます。こうした様々な顔を持つ「市場と社会」の仕組みを学ぶのが、経済学部です。継続して成長し続ける戦略を考えるコンビニがこれほど発展できたのは、特定地域への集中的なチェーン展開、新商品や新サービスの継続的な提案、それを支える健全な財務体質の確立、洗練された情報・物流システムの活用といった経営戦略、そして組織づくりが成功したから。企業の戦略と組織、そしてコンビニのような新しいビジネスを発想し実現する方法を学ぶのが経営学部です。「コンビニ」の商品を売るための陳列やサービス、広告を考えるもしコンビニを開店したら、商品の品揃えや量をはじめ、効果的な陳列や接客サービス、お客にアピールする販売促進やイベント、広告、売上データの記録と利用方法など、様々な問題に直面します。こうした店頭での問題から出発し、店舗やチェーンの運営、効果的な情報発信等に関わる諸問題を、取引という視点から実践的に学ぶのが商学部です。経済学部・経営学部・商学部はどう違う?組織企業社会政府家計市場経済系3学部を比べてみた!経営学部「コンビニ」を運営する企業が商学部「社会」における3学部の視点経営学の視点商学の視点経済学の視点

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