立教大学 CAMPUS GUIDE 2024
31/188

031小池:矢作さんがSAを務めることにしたのはなぜですか。矢作:授業を作る側になれば、より他者の意見を「聴く」環境が作れると考えて挑戦しました。小池:SAとして授業の構成を考えると、過去に受けた授業の意図や狙いが理解できますね。私も、相手が何を伝えたいかを捉える力が養われ、フィードバックの仕方も体系的に獲得できました。矢作:私が受講した授業のSAは手取り足取り面倒を見るタイプだったので、私もそのように受講生を支えたいと考えていました。しかし、受け持った授業の受講生は、積極的に授業に参加する人が多かったのです。そこで先生と相談して、基本的には自由な活動を促し、困った時にサポートするスタイルをとることにしました。SAを経験して、〈企業課題〉課題解決プロジェクトテーマ例GL101人の変化や反応を敏感に感じ取れるようになったと思います。小池:私がSAを務めた1年目はオンライン授業のため受講生の反応が見えづらく、沈黙が続いたりしました。そこで、授業外で面談を行い、個別に希望を聞いたりして受講生との距離を縮める工夫をしました。2年目は途中から対面授業になりましたが、リモートで参加される方もいたのでハイブリッドで進めました。まさに試行錯誤の2年間でしたね。ロッケン(東北6県研究所)「東北の課題をふまえて、県外の人を巻き込んで、東北地域にプラスをもたらす、新たなアイデアやプロモーションを県外からの視点で考えよ」GL101矢作:GLPで学んだことで、会社の研修や上司の教えと重なる部分はありますか。小池:3つあります。1つ目は、自分を深く知る大切さ。2つ目はフィードバックの大切さ。3つ目はフラットな関係を構築する大切さです。矢作:受講した先輩たちはみな社会でいきいきと働いていらっしゃる印象です。なぜでしょうか。小池:プロジェクトに取り組むうちに自分の志向性を理解するからでしょう。私は企画の背景を調査するのが好きだったので積極的に受け持ち、現在の仕事でもリサーチを担当しています。自分の好きな分野を知れてスキルを磨ける。それが自己分析にもつながります。外部企業との連携により、学生のうちに社会とつながった経験も大きいですね。矢作:これから受講する後輩たちには、本気で多様性とぶつかり合い、楽しんでほしいですね。授業で得たスキルも大事ですが、出会った人たちもきっと大きな財産になると思います。「世界遺産をテーマに大学生の心を動かす新しいビジネスを提案せよ」GL201レゴジャパン株式会社「レゴブロックで遊んでいない子どもたちがその楽しさに気づき、保護者も喜んで購入したくなる、新提案を考えよ」世界遺産アカデミー受講科目GL111/GL111 SA/GL202 外資系コンサルティング会社マーケティングリサーチ担当小池 希泉Global Liberal Arts Program 2022年卒業矢作 峰士経済学部 経済学科 4年次埼玉県 立教新座高等学校受講科目GL101/GL101 SA/GL103/GL302SAを経験することで得た相手を理解する力

元のページ  ../index.html#31

このブックを見る