職業能力開発総合大学校 大学校案内 2025
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建築工学専攻 意外と知られていませんが、在学中にものづくりの先生になれる国家資格を取得できる唯一の大学校が職業大です。更に、建築工学専攻では建築士の受験資格を得ることができ、在学中に挑戦して二級建築士を取得しました。そして、今年、一級建築士も取得しました。そういった資格だけではなく、実学一体で学べる職業大の環境は大変貴重であり、専門技術を身につけたい方にオススメできます。少しでも興味を持たれたら、ぜひ、オープンキャンパスに参加してみてください。平成28年度卒業 職業大は授業時間が多く毎日が忙しく感じると思いますが、逆に言えば多くの授業を受けることができるということです。この環境を活かし、将来を見据えてものづくりの技能を身につければ、今後の技術、環境に大きな変化があったとしても柔軟に対応し、ものづくりの先駆者になれると思います。私もまだまだ未熟ですが共に頑張りましょう。令和3年度卒業(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構九州職業能力開発大学校建築科 職業訓練指導員松土 光男 さん(一級建築士)大成建設株式会社建築部 工事係内藤 恵吾 さん職業大を志望した理由を教えてください。 私はものづくりが好きで、より大きな建物をつくり地図に残るような仕事がしたいと思い建築工学専攻を選びました。高校時代、職業大は実習時間が多く実学重視の方針であることを知り、座学だけでなく実践的な教育を受けることができる点に魅力を感じ職業大を志望しました。また職業訓練指導員免許を取ることができ、教育指導の能力も向上させることができる点も決め手の一つでした。職業大での学生生活はどうでしたか。 職業大は実習が多く忙しかったですが、早朝や深夜にアルバイトを入れることで学問と両立させていました。サークルは建築研究会に入っており、皆で協力して小川駅西口地区市街地再開発の模型をつくり地域市民の方に説明を行った活動は非常に貴重な経験であり、建築物と地域市民のつながりに建築の面白さを感じることができました。今振り返れば忙しい学生生活でしたが、その分充実した日々を過ごせていたと思います。現在の仕事(業種、職種等)を選択・検討された経緯を教えてください。 私は建築物が出来上がる過程を間近で管理したいと思い施工管理を選びました。職業大では過去多くの先輩たちが建設業に就職をしているため、就職支援室にて同業他社の質問や建設業ではどのような質問をされる傾向があるのか対策をすることができ、面接当日には自信をもって挑むことができました。職業大で学んだことが、現在の仕事にどのように活かされていますか。 職業大では実習として木造、RC造のみならず左官や足場の組み立てまで行いました。実際に仕事をしている中で「実習で前にやったことがある!」ということが多々あり、その作業の難しい点や危険な点が事前にわかるため、現場で安全管理を行う上で注意するべき点をすぐに理解でき、仕事に活かされていることを実感します。職業大を志望した理由を教えてください。 高校3年次に、進路指導担当の先生に紹介されて職業大を知りました。職業大では、学びたかった建築関連の専攻があり、就職率が非常に高いことや他大学に比べて学費が安いこと等に魅力を感じ、志望しました。また、木造や鉄筋コンクリートの家屋を実際に学生の頃につくることができるなど、実習に関わる時間が充実しているため、より実践的な技術を身につけられ、将来に役に立つと感じました。卒業後には、テクノインストラクターになれる国家資格を取得できると知ったことも、職業大に興味を持ったきっかけのひとつです。現在の仕事(業種、職種等)を選択・検討された経緯を教えてください。 大学校3年次に、2週間ほどテクノインストラクターの職場体験へ参加したことが、興味を持ったきっかけです。実際の現場を見ることができ、指導者としての働き方を知ることができました。研究への関心もあり、職業大の研究学域(修士課程相当)への進学と同時にテクノインストラクターの道を決めました。就職と同じタイミングで進学したため忙しくも、給与をいただきながらが研究学域に通うことができ、経済的にも恵まれた環境で研究に専念できたことも理由のひとつです。職業大で学んだことが、現在の仕事にどのように活かされていますか。 現在は、九州職業能力開発大学校で建築科の講師として働いています。職業大で勉強してきた知識・技術をベースとして、同僚との情報交換や日々の勉強をとおし、授業準備に励んでいます。対外的な活動として、NPO法人から依頼を受け、家屋を改修してフリースクールとして活用できるよう建築科2年生とともに設計と施工に携わりました。2024年4月に開校され、こども達の学びの場として活用されています。こども達が元気に校舎へ通う姿を見られることが、とても楽しみです。31OB・OGからのメッセージ

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