職業能力開発総合大学校 大学校案内 2025
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電気工学専攻U32U37U39キーワード担当教員空気浄化、プラズマ改質、電磁気応用 川田 吉弘 准教授/黒水 将史 特任助教キーワード担当教員太陽光発電、電力制御、環境技術清水 洋隆 教授/山中 光樹 助教キーワード担当教員計測工学、ウッドセラミックス、非破壊検査柿下 和彦 教授/小坂 大吾 准教授化学反応、物理現象を電気で加速させ、利用する 金属の中を電子が動くことにより電気が流れる。化学物質間を電子が移動することにより化学反応が起こる。電気と化学は切り離せない関係にあります。本ユニットの研究例は、静電気・プラズマ・電磁気学を応用し、空気中からほこりやにおい物質を取り除く、ほこりから重金属だけを取り除く、廃棄物から有用物を回収する、などです。環境改善に貢献する技術の構築に対し、発想を大事に、学生が個々にテーマを立て挑戦しています。挑戦で終わることもありますが、それは学校という場所ならば許されること。研究の過程を大事に、実験結果に対し謙虚に学び、物理化学工学の理に則り考え、挑戦する。そのようなユニットです。電気エネルギーの有効利用で環境問題対策に貢献 太陽光発電は環境にやさしい発電方式として期待されていますが、導入量が増加して発電量が大きくなってくると、様々な問題が発生します。太陽光発電によって得られる電力を適切にコントロールしないと、せっかくの設備が有効に利用できないことになってしまうわけです。私たちのユニットでは、太陽光発電の大量導入によってどのような問題が発生するのかを明らかにするとともに、その問題を解決する電力制御方法の開発に取り組んでいます。 また、スマートハウスやスマートファクトリーのように、家庭や工場などで電力を賢く利用するためにも、電力制御の技術は不可欠です。私たちは、電力制御を効果的に学ぶことができる実験教材の開発も行っています。・ウッドセラミックスを用いたガスセンサに関する研究・電磁気を用いた非破壊検査に関する研究 私たちのユニットでは2つのテーマに取り組んでいます。国連の定めたSDGsの達成のためには、環境負荷の少ない材料の開発が必須です。ウッドセラミックス(WCMs)は、炭素系材料を原料とした多孔質材料で、古紙や廃材などを原料とできるため、環境にやさしい“エコマテリアル”として注目されています。当ユニットでは種々の材料を用いたWCMsの作製からその評価、ガスセンサへの応用までを目的として研究を行っています。 電磁気を用いた非破壊検査に関する研究は、渦電流やホール効果を利用することで、金属の性質や不連続部を見つける研究です。発電所や飛行機の検査を従来より高速かつ定量的に評価する手法の開発を目的にしています。浮遊粒子を帯電させるコロナ放電の発光。学生が作ったオリジナル電極に高電圧7500Vを印加しました。少し不均一だったので、このあと改良をしました。太陽光電池アレイコットンリンターを原料としたウッドセラミックスの電子顕微鏡写真フーリエ変換赤外分光光度計を使ってガス濃度を測定している研究学域生。鏡で反射させた2.4mの距離を、対象となるガス中に赤外線を通過させます。吸収した波長から分子の構造や濃度を評価します。パワーコンディショナの開発ジェットエンジンのタービンブレード17電気環境化学電気環境エネルギー応用センシング

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