武蔵大学 GUIDEBOOK 2026
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キャリアサポート 095[ 卒業生メッセージ ]東京都・私立國學院大學久我山高等学校出身株式会社丹青社 勤務西山 理恵 さん社会学部 メディア社会学科 2018年3月卒業空間づくりという業界と出合えたキャリア支援センター母校に恩返ししたいという思いで、1年かけて制作プロジェクトに携わりました。デザインコンセプトは〈「知のまゆ」のはじまり〉。大学生活を通じて「知」の糸でまゆをつくり、いつか世界に飛び立ってほしいと願い、白くて大きな天蓋を象徴にしています。本 格 的な就 職 活 動を始 め たの は3年 次 の1月からです。企業説明会や短期のインターンシップには参加していて「こういう働き方をしたい」という希望はあったものの、それがどの業界でかなうのかわからず、どう動き始めればいいのかと焦っていました。そのとき、力になってくれたのがキャリア支 援 センターの職 員 の方々です。エントリーシートや 面接のテクニックだけではなく、私個人と向き合 い、将来のキャリアをどう作っていきたいのか引き出してもらえたことが印象に残っています。「メーカーで決まった製品を売るよりも、みんなで何かを作り上げていく企画営業のような仕事をしたい」と漠然とした内容で相談するなかで、「空間づくり」というそれまで意識したことのなかった業界を紹介してもらい、現在の会社と出合うことができました。4社の最終面接に残りましたが、迷いなく丹青社を選べたのは、自分の歩みたいキャリアについてしっかり考えられるサポートをしてい ただけた おか げ だと思っています。現在は営業職として、オフィスや商業施設などの空間づくりに関するクライアントのご意向を伺い、それを社内のデザイナーや制作メンバーに伝えて、3者をつなげるプロジェクトリーダーの役割を担っています。一人の知識や 発想には限界がありますが、チームで協力して困難を乗り越え、クライアントにとって最適な空間づくりを行う過程にやりがいを感じています。大学時代は学科の専門科目として映像制作から心理学までメディアに関 わる多種多様な学び に触れる一方で、他学部の科目も履 修して幅広い知識を得ることができました。ゼミでは消費者行動と社会心理学をベースに仲間と意見を交 わし、疑 問や 課 題を徹 底 的に紐 解くなかでコミュニケーション能力や発想力、情報収集力を鍛えられたという実感があります。また課外活動では、サッカー部のマネージャーとして活動しました。選手をサポートする仕事は、他 大 学との 試 合 の 交 渉 やスケジューリング、メンバー調 整など主 導 的 に動く場 面も多く、実践的なマネジメント能力と責任感を得ることができました。大学で培ったいずれの能力も、現在、お客様の課題をすくい取り、チームでひとつのものを形づくるために欠かせなかったと感じています。丹青社がデザイン・設計・施工を担当した武蔵大学アドミッションセンター(1号館1階)大学で鍛えられた多彩な能力をチームで協働する仕事で発揮漠然とした将来への思いが明確なキャリア像になり新たな未来が拓けた

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