デザイン情報学科3・4年次1・2年次3つの系統の●デザイン文化論●デザイン基礎概論●マルチメディア造形論● 情報処理Ⅰ● 課題発見●デザインリテラシー●グラフィックデザインNFORMATCSDESGNIII23UZUMAKIBREAD ● 造形数理● 記号論基礎● 情報処理Ⅱ●デザイン情報学演習Ⅰ・Ⅱ○デザイン情報学特別演習Ⅰ-A〜F● 造形領域各論●4年ゼミ● 卒業研究・卒業制作キャラクターデザイン522023.5.3ミシマパン ( 愛知県蒲郡市 ) にて購入バックグラウンドである「喫茶店のモーニング」をイメージしつつ、うずまき要素を取り入れて構成。細い生地を巻いて焼き、じゃりじゃりの砂糖をかけたパン。食感はけっこう固めで「うずまきに食らいついている」感触。砂糖でコーティングされた素朴な味。モーニングの文化が盛んな愛知・蒲郡の土地柄を踏まえ、食パンに代わる新たなパンをとミシマパンが開発した。実際にモーニングに提供する喫茶店もある。巻き寿司の要領で、長方形の生地をくるくる巻いて作られる。1970年登場なので髪は長めだが縛っている自然な黄色かつくるくるに巻いた髪「モーニング」からカフェイメージの服装チョコのフレーバーはそのまま髪飾りにチョコ、抹茶、かぼちゃのフレーバーの色も使用カフェのイメージからコーヒーも持っている※本冊子に記載している カリキュラム・科目名および学生の学年表記は2025年3月時点のものです● 知的財産権●ポートフォリオ制作●3年プレゼミ・後期ゼミ○デザイン情報学特別演習Ⅱ-A〜F4年次2年次3系統の主な授業右ページ上段│リク イホウ『夢の鯉―対話型進化計算を用いて仮想生命体における模様表現の探求―』│遺伝的アルゴリズムによる鯉の進化シミュレーション。鑑賞者の介入により新たな分岐が生まれる(2023年度卒業制作) 撮影|井上圭介中段左│郡司麻衣『離散性の中で生まれる連鎖―海洋生態を多重分割法によって表現したピクセルアート―』│離散的なピクセルアニメーションを異なる大きさで重ねることで、生き物の生態や食物連鎖の様子を装飾的に表現したアニメーション下段左│佐藤凪咲『便器旅行』│世界各地で撮影された多数のトイレの写真。文化圏の違いが別の側面から見えてくる(2023年度卒業制作)下段右│大森星楽『拡散―SNS 上での視線移動の可視化―』│SNSにおける潜在的な他者の視線を、モーター制御で個別に動く眼球の集合体として具現化したインスタレーション(2023年度卒業制作)学科別科目 ●=必修科目 ○=選択必修科目1 年次科目を組み合わせ新しい表現領域を創り出すプリントメディア編集基礎/映像基礎/アートディレクション/タイポグラフィー/展示照明計画/ブックデザイン/音響文化研究/アニメーション制作/デジタルフォトグラフィ基礎/イラストレーション/パッケージデザイン/ワンダー写真創造概論/コミュニケーション哲学インタラクションデザイン基礎/デジタル立体造形基礎/デジタルインスタレーション/GUI表現研究/デザインリサーチ/オーディオ・ビジュアルアート/サウンドスペース研究/CM映像制作/SFベンチャービジネス/クオリティレビュー/サウンドデザイン/デジタルアート概論/感性と情報/デザインマーケティング論/ソーシャルデザイン論本学科の4年間は、時代の変化に流されず、逆にそれをうまく活用する力を身につけるための期間です。1年次にはさまざまな「つくる」を体験して、美術大学、デザイン情報学科の学生として学んでいくうえで必要な知識と技術を学びます。2年次はデザイン情報学演習が軸になります。3つの系統(下記参照)をカバーした基礎的な演習を興味に合わせて選択できるため、1つの分野を究めることも、複数の分野を横断的に選択し、その掛け合わせで新しい表現や方法論を追求していくことも可能です。「デザイン情報学」とは、人類社会をより良い方向へ導く新たな表現=提案に必要な理論および実践のためのフレームです。変化の激しい時代を読み解く知識基盤と、問題発掘から構想、提案へと展開する統合力としてのデザイン能力を培うため、本学科では3つの系統の科目̶さまざまなコンテンツ体験の魅力と秘密を探求する「メディア表現系」、UIやメディアアートなどを扱う「コミュニケーション創発系」、Web制作や3DCG表現、ゲーム制作技術を学ぶ「デジタル技術系」を自由に組み合わせ、アートやデザインという枠組みを超えた新しい表現領域を創り出す学びを展開しています。3年次からはゼミ形式の授業が始まります。前期ではプレゼミとして実践的なスキルアップを、後期では専任教員の個別指導のもと、自身の研究の方向を明らかにし、卒業研究・卒業制作の助走期間とします。4年次の卒業研究・卒業制作では、各自が興味ある分野を掘り下げ、ひらめきからアウトプットにいたるまでの考察プロセスを示すことで、社会を結び合わせるメディアとしてのデザインの新しい役割を明確に宣言します。作品だけでなくプロセスドキュメントの提出を義務付けているのも特徴です。3年次メディア表現系コミュニケーション創発系デジタル技術系Webデザイン基礎/3DCG基礎/Webアプリケーション基礎/応用CG研究/ゲームデザイン/Webプログラミング/デジタルコンテンツ表現/データベース表現/CG論/エレクトロニクスメディア論/テクニカルアーティスト入門/数字、統計、規則、社会概要実食レポ愛知うずまきパンモノ・コトを読み解く中で見えてくる問題意識とアイデアに多様なかたちを与えてみる。研究室サイト 優秀作品集サイト(2023年度卒業制作)中段右│近藤穂季『GTP工房★フォーティーセブン―47都道府県の“ご当地パン”を擬人化する―』│「ご当地パン」の味やパッケージや歴史をリサーチし、その情報を容姿やコスチュームに反映させたキャラクターデザイン(2023年度卒業制作)デザインは異なる立場の多くの人によって支えられる協調的作業です。その中でデザイナーは「何を問題としてどう解決するか」をかたちとして示さなければなりません。そのためには問題の本質を捉え、幅広い知見を束ね、納得と共感を呼び起こす提案に結び付ける柔軟な力が必要です。本学科では多様なメディアの特性を基盤に、つくる・見せる・気付く・考えるという体験と内省の反復を繰り返すことで、課題を自ら発見し、新しい視点から解決策を提案できる方法論を身につけていきます。
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