3年次開講基礎デザイン学科II教員紹介教員学生による授業紹介 SCENCEOFDESGN専任教員客員教授原研哉教授[主任]コミュニケーションデザインデザイン論小林昭世教授デザイン学記号学清水恒平教授グラフィックデザイン田中良治教授形態論デザイン演習板東孝明教授デザイン論ヴィジュアルコミュニケーションシナジェティクス菱川勢一教授モーションデザインインタラクションデザイン三澤遥准教授デザイン梅原真地域デザインパッケージデザイン深津貴之サービス設計UX/プログラミングAIそれぞれが考える「LOVE」を文字として認識できる立体にする課題で、作品を配置する環境も考えることが条件でした。私のコンセプトは、身につけるモノへの愛着です。フィギュアをたくさん購入して、原型師がどうやって実際の服や小物を立体に落とし込んでいるのか調べながら作業を進めました。自分の手で空間を意識しながら立体にする作業を通して、モノの構造への理解が想像以上に深めることができました。基礎デは「デザインの基礎を学ぶ」のではなく「デザインを学問的に学ぶ」学科です。社会が変化し、求められる感性が変わったとしても、それに対応できる力を身につけられると思っています。は?と不安でしたが、実際にやってみるとルールがあるおかげで試す幅がグッと広がり、見たことのない形態や素材を見つけることができたと思います。完成した作品も連結という動作の中で偶然できたす」と いう意味だったらデザインをどう捉え直せるのかを考え、104ページの本にまとめました。 自分の表現がグラフィックでありながら空間性、 時間性を帯びていることに気付き、言葉やイメージに翻訳する前の風景をつくりたいと思うきっかけにもなった課題です。3年生を控え、点でやってきたことがつながってきて、視点が見えてきそうな感覚がしています。かたちで、自分が何をもって完成と決めるのか、これは良いかもしれないという感覚を発展させる方法論を体感的に学ぶ機会になりました。先生がよく言われる「エスキースから飛び越えたような造形の探求」がとても楽しいです。デザイン演習Ⅰm(ヴィジュアルコミュニケーション)工場のVIをつくるグループワークは生成AIを用いるのが必須条件で、突飛で面白いアイデアが認められる土壌はありましたが、現実感がないと空想物語になってしまうため、そのバランスの取り方が大変でした。企画が面白くなければアウトプットの質も低くなると思い、一番力を入れたのはリサーチとアイデアの精査です。英国の下水処理場をヒントに、衛生的なトイレがない地域に簡易トイレを設置し、回収した排泄物をエネルギーや製品に再利用する仕組みを考えていきました。広告のラフイメージをきっかけにアイデアが一気に現実味を帯びてグループ間の共通認識が生まれ、この企業らしいトーン&マナーやサービスを一緒につくり込んでいくという醍醐味を体験できた課題です。塩多美生さん│3年デザイン演習Ⅰg(プロダクト環境)内野紗葉さん│3年与えられたルールは「任意の素材1つ×1手」。はじめはマカロニ、次に紙のパズルで何ができるだろうと試して、最終的に「丸シール×連結」に到るまで3週間ほどかかりました。制作する上で素材や手数に厳しい制限があると自由を損なうので福澤諒一さん│2年2年次開講3年次開講形態論Ⅰ1 年次開講『LOVE』石塑粘土、コルク板、竹串H200×W300×D200mm荒一翔さん│1年タイポグラフィ研究a『science of de; sign』紙│H270×W160×D10mm(104ページ)この授業では紙面の美しさだけではなく、テーマに真□に向き合うことも問われました。自身の興味の対象を学問としてまとめる、という本の課題では「自分がいつもやっていることを掘り下げて新たな段階に持っていこう」という先生の言葉を思い出し、今まで撮りためた写真を見直す中で見えてきた「Decompose」や「Deconstruct」というキーワードから、Design の「De」が「壊「試す」の方法論を体感的に学べた手作業だからこそ深まったモノへの理解点と点がつながり自分の視点が見えてきたグループワークの醍醐味を体験できた課題101『丸シール体』丸シールH50×W50〜100×D50〜100mm『うんちクリエイション』共作
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