油絵学科グラフィックアーツ専攻II/I教員紹介教員学生による授業紹介 PANTNGGRAPHCARTSCOURSE専任教員 客員教授 『ひそむ』銅版画、リトグラフハーネミューレ紙にインクサイズ可変遠藤竜太教授[主任]平版による表現いとう瞳教授イラストレーションブックアート高浜利也教授版画インスタレーション等による複合表現元田久治教授版画絵画緒賀岳志イラストレーションコンセプトアート亀山達矢絵本イラストレーションモノタイプという版画技法を学びながら、版画に対する頭を柔らかくすることが目的の授業でした。プレス機に版を通す前に油絵具をこう塗ったらどうなるだろう?ここを拭いたらどうなるだろう?と、やりたいことはすべて実験し、好奇心を消化することに力を入れました。講評では「取り憑かれたようにどんどんやっていく姿勢が良かった」と先生に言われ、作品も評価してもらえましたし、自分でも良いと思えるドローイングがたくさんできたと思います。この課題の前に銅版画に取り組んだときも、思い通りにならないことが逆に良い表情になる面白さを感じていましたが、今回の課題で改めて偶然性が生み出す美しさに惹かれる自分に気付きました。キム チャヌさん│1年ていけば良い」と先生からアドバイスをいただいた通り、今振り返ってみても好きな作家の絵から影響を受けている感があります。より専門的な制作が始まる専門課程では、プリミティブな感覚で想像したことを絵にするという童心を大切にしながら、誰が見ても私の描いた線だとわかるような絵のタッチを模索し、やり方にとらわれず自由に制作していきたいと思っています。見え方を意識しながら作業を進めました。版画専攻は安全講習を受ければ4版種の工房を自由に使えます。私は木版工房に所属しながらリトグラフやシルクスクリーンにも取り組んできましたが、卒業制作は今回の作品を膨らませて、より大きなサイズの油性木版も制作したいと思っています。アーツ)専攻で定期的に行われるブックデザイナーや『きゅるきゅる ずむずむ』│油性木版│和紙│H530×W435mm絵画基礎Ⅰ(グラフィックアーツⅠ)絵画基礎Ⅶ(進級制作)黒金万紘さん│3年基礎課程の最後となる進級制作展では、自由課題に初めて取り組みました。3年生の工房選択を前に、自分が描く線の個性と版画が持つ独特な表情をかけ合わせた表現を模索していたので、それをより魅力的に見せるためにはどうすればいいのか、楽しみ、考えながら制作しました。「発想が自由で伸び伸びと描いているが、オリジナリティを出し版画実習Ⅳ(コンクール)平尾菫さん│3年自由制作のコンクール課題で、私は「個人的な所有」をテーマに、自分の記憶や思い出から生まれた4つのオブジェクトを制作し、それらの設計図やエスキースを用いてブックアートを展示しました。本の表紙にアクリル板を用いたことで、「本は紙でつくるもの」という固定観念から離れて、表現の幅を広げられたと思います。ブックアートに興味を持ったのは、版画(グラフィック出版社の方の特別講義がきっかけです。海外からの訪問教授によるワークショップでは共同で本をつくる魅力にも触れ、自主制作で友人の画集をつくり始めました。個人制作と違い、予想がつかないものが出来上がることに心を踊らせています。版画実習Ⅷ(自主制作)版画実習Ⅷでは、版画(グラフィックアーツ)専攻の学生、教員、研究室のスタッフ全員の作品を一冊の版画集にまとめる課題と自由課題に取り組みます。これは自由課題の作品で、目前に控える卒業制作を意識して、初めて油性木版に挑戦しました。気持ちが不安定になったとき、自分を落ち着かせるために描いているドローイングを彫り進み木版で表現したもので、刷り重ねたときの色の澤永実季さん│4年3年次開講『瞬間を所有するための設計図』PS版、ブックアート紙、インク、アクリル板展示│H2000×W1000×D500mm1年次開講2年次開講4年次開講最後の自由課題だからこそ新たな技法を試す一回性の版表現が教えてくれたこと工房選択を前に楽しみながら表現を模索した固定観念から抜けられたコンクール課題077『無題』モノタイプ│紙、油絵具H364×W257mm
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