Iな場学びでテーマも目的もさまざまなCOLLABORATONKEYWORD工芸工業デザイン学科×株式会社虎屋学生が中心に行う老舗和菓子屋とのコラボ展示工芸工業デザイン学科クラフトデザインコース陶磁専攻は、老舗和菓子屋「とらや」とコラボレーションした企画展示「うつわと和菓子」を継続的に行っています。9年目となった2024年は、とらやの和菓子を題材に制作した器の制作・展示をはじめ、色土で和菓子をつくるワークショップも開催。展示や冊子の制作、イベントなど全体の企画は学生が中心となって担当しました。学科横断×大日本印刷株式会社(DNP)病気と向き合う子どもたちへのクリスマス企画チャリティイベント「サンタパレード東京・大阪2024」のプロジェクトに参加し、入院中の子どもたちに“創造性と芸術に触れ合う機会”をクリスマスプレゼントとして贈る企画を実施。学生が考案したシールや工作キットを、DNPと共に、かたちにし、子どもたちに届けるという貴重な体験になりました。(撮影:武部りさ)KEYWORD学科横断×全国各地の小中学校これからの美術教育の可能性を提案する「旅ムサ」有志の学生が全国の小中学校で美術教育活動を行う「旅するムサビプロジェクト」(通称:旅ムサ)。子どもや普段美術に触れることのない大人を対象に、対話型鑑賞やワークショップを学生自ら企画・実行することで、自身の新たな表現や思考を切り開き、作品を介した対話のあり方も考えられる機会となっています。学科横断×株式会社バンダイナムコエクスペリエンスCGバンドキャラクターを活用したクリエイター職業体験プログラム油絵学科グラフィックアーツ専攻、彫刻学科、基礎デザイン学科から約30名の有志の学生が参加し、株式会社バンダイナムコエクスペリエンスのオリジナルIP「ポラポリポスポ」を活用したCDジャケットやミュージックビデオを制作。制作した作品は、池袋の「バンダイナムコ Cross Store 東京」で一般公開されました。KEYWORDデザイン情報学科・映像学科×株式会社JTBコミュニケーションデザインイマーシブフルドームスクリーンでのメディア表現研究アメリカに次いで多くのプラネタリウム施設を有する日本で、そのメディアの持つ可能性を探求するために、学科横断型で全天周映像や投映システムに関する基礎知識と映像制作技法を学び、制作した作品を東京都中野区の文化施設「なかのZEROプラネタリウム」で上映しました。プロジェクトが進行中多様なキャリアに触れる経験が社会へのまなざしを変えるイノベーションに邁進できる当事者の目線に立つことで見えてくるものがある研究・社会連携プロジェクトを通して、大学で培った企画力やプレゼンテーション力などをより高められるだけでなく、さまざまな経験を持つ企業や地域組織の人々と出会うことにも社会連携活動に参加する価値があります。幅広い年代の方々の考え方やキャリアについて知ることは、「社会とは、社会人とはこうあるべき」というステレオタイプを再考する契機にもなるはずです。社会連携活動では、大学という研究環境の中だからこそ発揮できる自由な発想が、イノベーティブな成果を生み出す原動力となります。社会の制約や慣例を客観視できる環境に身を置きながら、企業や自治体と新鮮で刺激のあるやり取りを重ねることで、採算性や技術的な実現性だけにとらわれず、理想を追求する経験を積むことができます。地域の課題に取り組み、新しい価値や仕組みをつくり出す上では、コミュニティの一員となってさまざまな発見をし、「自分には何ができるのか?」と自問自答することが欠かせません。当事者の目線に立つからこそ、自分の固定観念やバイアスに気付くことができ、自由で柔軟な発想をもって課題を見いだし、解決する力を身につけられるのです。美術やデザインの学びで培った思考や技術をもとに、学生が企業や地域と共創する社会連携活動は、「社会経験」のような言葉では収まらない、学生にとっても社会にとっても大きな可能性を秘めています。社会連携活動は、本学の学びで培われる創造的思考力を生かして、企業等と連携した美術・デザインの社会実装や芸術文化の普及・振興、地域の価値創造に取り組む実践的な学びの場です。本学の社会連携の大きな特徴はバラエティの豊かさ。テーマ、規模、アウトプットもさまざまなプロジェクトが授業や課外活動の一環で進められています。5つのキーワードと最新の事例で、本学の社会連携活動を紹介します。ムサビをさらに知る│社会連携活動学科横断×東京都小平市1988年から続く地域とのアートプロジェクト「小平アートサイト」は東京都小平市と本学が毎年共同で実施するアートプロジェクトで、40年近い歴史があります。有志学生が自治体と交渉しながら野外展示を企画・開催するため、学外で作品を発表する実践を積むことができ、地域のさまざまな人に作品を見てもらい、交流が生まれるきっかけにもなっています。工芸工業デザイン学科×スズキ株式会社10年後も使い続けられるモビリティとデザイン10年後の行動様式を想像し、モビリティを提案する大手自動車メーカーとのコラボプロジェクトです。モノのデザインに留まらず、コト起点、未来起点での発想を重視しながら新たなモビリティを検討し、浜松のスズキ本社でプレゼンテーション・最終講評を行いました。正規授業の一環として展開されていることも特徴です。KEYWORD©Bandai Namco Experience Inc.055054との協働からの01 多彩多様活動02 社会人03 自由発想04 実体験のな学生の立場を生かして自らの可能性が広がる実践としての学びの場
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