武蔵野美術大学 大学案内 2025
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本学は前身である帝国美術学校(1929〈昭和4〉年創立)が東アジアから多くの学生を受け入れたことに始まり、美術・デザインの高等教育機関として先進的に国際交流活動に取り組んできました。現在は世界の教育機関とネットワークを構築し、37校の美術・デザイン大学と協定を締結しています。交換留学や国際交流プロジェクトをはじめ、第一線で活躍する訪問教授による特別授業や、学生の海外での活動支援などを推進し、国際的な人間として活躍できる総合力を持った人材の育成を強化しています。交換留学協定校(2024年度)フランスパリ国立高等美術学校パリフィンランドアールト大学美術デザイン建築学部ヘルシンキイタリアミラノ工科大学デザイン学部ミラノInternational Council of Design(ico-D)World Design Organization(WDO)CUMULUS130131本学では現在、海外の美術大学・大学院37校と国際交流協定を結び、そのうちの8校とは協定(交換)留学を実施しています。協定留学とはそれぞれの大学に毎年1、2名の在学生を半年から1年間派遣し、協定校からは各校1、2名の学生を本学に受け入れる制度です。留学を希望する本学の学生は学内選考により選抜され、学部3年次か4年次、あるいは大学院2年次に半年から1年間留学することになります。また、留学先で修得した単位の一部は審査を経て本学の単位として認定されるため、休学することなく留学ができるほか、留学先の学費が免除され、海外留学奨学金が支給される経済的なメリットもあります。協定留学のほかにも、留学先の履修単位が認定される認定留学制度や、休学届を提出して留学できる一般留学制度も実施しています。協定留学生として選考され、受入大学等の承認を得て留学が確定した学生を対象にした奨学金です。留学先の授業期間に応じて日本学生支援機構海外留学支援制度(協定派遣)が定める派遣先地域による奨励金月額が給付されます。 武蔵野美術大学パリ賞は、1965年に創設され、本学が使用権を有するフランス・パリの「国際芸術都市」アトリエに1 年間入居し、創作活動を認める賞です。その理念は、本学を卒業・修了した卒業生の中から将来の活躍が期待され、国際的視野を持つ者に、副賞として研究費100万円を授与し、ヨーロッパ留学と創作研究活動の機会を与えて支援することにあります。本学は本館と別館に2つのアトリエを専有し、多くの卒業生を派遣してきました。アメリカプラット・インスティテュートニューヨークドイツベルリン芸術大学ベルリンケルン・インターナショナル・スクール・オブ・デザインケルン韓国弘益大学校ソウルシンガポールラサール・カレッジ・オブ・アートシンガポールドイツケルン・インターナショナル・スクール・オブ・デザインケルンベルリン芸術大学ベルリンイギリスノッティンガム・トレント大学芸術・デザイン学部ノッティンガムロンドン芸術大学ロンドングラスゴー美術学校グラスゴーレディング大学レディングロイヤル・カレッジ・オブ・アートロンドン中国中国美術学院杭州上海戯劇学院上海上海視覚芸術学院上海中央美術学院北京清華大学美術学院北京広州美術学院広州スイスのエーカル大学と共同でプロダクト作品を制作したワークショップイタリアミラノ工科大学デザイン学部ミラノフランスパリ国立高等美術学校パリベルギーアントワープ王立美術学院アントワープフィンランドアールト大学美術デザイン建築学部ヘルシンキスウェーデンスウェーデン国立芸術大学ストックホルムコンストファクスウェーデン国立芸術工芸デザイン大学ストックホルム韓国弘益大学校ソウル東西大学校プサン台湾国立台湾芸術大学台北実践大学台北台湾国家教育研究院新北ベルリン芸術大学ヴィジュアルコミュニケーション科Gabi Schilling教授の講演会デンマークデンマーク王立芸術アカデミー建築学部コペンハーゲンリトアニアビリニュス美術大学ビリニュスロシアイリヤ・レーピン名称サンクトペテルブルク国立絵画・彫刻・建築アカデミーサンクトペテルブルク香港香港理工大学設計学院九龍オーストラリアロイヤルメルボルン工科大学メルボルンインドネシアバンドン工科大学バンドンシンガポールラサール・カレッジ・オブ・アートシンガポールタイシラパコーン大学バンコクインドインド国立デザイン大学アーメダバードアメリカシカゴ美術館附属美術大学シカゴプラット・インスティテュートニューヨークロードアイランド・スクール・オブ・デザインプロビデンスチリチリ・カトリック大学DUOC財団設立専門機関サンティアゴ協定留学制度武蔵野美術大学外国留学奨励奨学金武蔵野美術大学パリ賞国際交流プロジェクト海外の教育機関との共同プロジェクトを通して新たな美術・デザイン教育の方法論を模索するとともに、本学の教育の在り方を世界に発信することを目指して、2006年度から継続しています。海外を訪れて現地の学生と行う共同作業は、国籍や専攻を超えて異文化理解の機会となります。訪問教授本学では1950年代より、世界の第一線で活躍するアーティストやデザイナー、研究者を「訪問教授」として招聘してきました。各学科研究室を中心に、訪問教授による合同制作や講評会、公開シンポジウムなどが実施され、学生は学内にいながら世界の学びに触れることができます。語学教育の拡充文化総合科目(全学共通科目)や学科別科目に英語で行う授業を開設しています。また、国際交流や留学のサポートを担当する国際チームでは、学生が身近な先輩や卒業生たちの海外体験に触れることで、海外で活動するために何が必要なのかを知るきっかけづくりのための「ランチトーク」を鷹の台キャンパスで定期的に開催。TOEFL iBT/IELTS受験料の補助など多彩な支援プログラムを展開しています。国際教育機関への加盟アート・デザイン分野で国際的に評価されている各機関(下記)に加盟し、活動を推進することで、本学の教育研究活動を世界へ広く発信しています。国際交流協定校・機関(国・地域)国際交流INTERNATIONAL RELATIONS

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