武蔵野美術大学 大学案内 2025
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映像学科2年次開講 I I IMAGNGARTSANDSCENCES『ヒョロヒーの星』手描きアニメーション(デジタル)│CLIP STUDIO PAINT│1分49秒『Unburnable』Max、Arduino、AdaFruit静電容量センサーシールド、電線、廃材H1000×W1000×D600mm実際の蛍の映像を使って花火を表現する映像基礎Ⅳ(デジタル表現基礎)1年次開講大寺太郎さん│1年グラフィックツールやモーションツールを使ってデジタル表現の基礎を学ぶ授業で、After Effectsと自分で作成した映像素材を用いた花火のモーショングラフィックスを制作しました。私は花火の「光」から蛍を想起し、iPhoneで実際にメディアアート実習A石井このみさん│2年廃材を拾う行為と屋外録音の近接性※科目名は2023年度開講時の名称です。2024年度以降は名称が変更されます。周囲の協力で実現できた初の物語風景写真を逆説的に表現するCG&アニメーションⅠ・Ⅱ石川ななみさん│3年写真Ⅱ・Ⅲ3年次開講3年次開講101専任教員小口詩子教授[主任]ドラマ・映画プロデュース黒坂圭太教授アニメーション篠原規行教授映像空間クリストフ・シャルル教授メディアアート音楽パフォーマンス菅沼比呂志教授現代写真キュレーション三浦均教授非線形物理コンピューターグラフィックス髙谷智子専任講師アニメーション山崎連基専任講師映像演出モーションビジュアル客員教授足立光先進テクノロジープロデュース河井真也映画プロデュース左・右上│『firefly works』アニメーション│モーション・グラフィックスAfter Effects│20秒右下│学生たちの作品をリミックスし、オープンキャンパスで上映も行ったメディアアートを実践する授業で、コンセプトメイク、Maxの使い方や電子工作の技術などを学んだうえで、最終発表では自作のサウンド装置を使ったライブパフォーマンスを行いました。私の作品は、キャンパス内のゴミストックヤード、通称「ゴミスト」で拾った廃材や、メディアアートラボに残されていた素材を再利用したものです。各撮影した蛍の映像を使いました。不規則な蛍の動きと規則的な花火の広がりを組み合わせて動きに差を付け、素材の面白さを際立たせたいと考えたのが出発点です。アプリケーションの操作に慣れるまで苦労しましたが、わからないところは先生に相談し、動きの滑らかさや光のバランスなど、細かい調整を重ねました。自分が気持ち良いと思う動きを追求できたことが、講評でも評価してもらえたのだと思います。パーツにノイズ音やシンセサイザーの音、フィールドレコーディングした音源や自分の声を割り当て、音量操作やピッチ変換も行えます。音、楽器を生み出すためにゴミストからモノを拾うという行為が、そこに存在する音を尊重するフィールドレコーディングと同じような性質を感じ、その意識が重なり合う感覚をつくりながら感じました。アニメとCGのクラスに分かれ、アニメクラスでは授業の前半で企画や脚本を考え、後半で制作を行いました。本格的な物語を描くのは初めてで、「正義とは何か」という大きなテーマを扱う難しさを痛感しましたが、何を一番伝えたいのか、自己表現としての作品を目指すのか、提出期限に間に合わせるために何を省けるのかなど、先生や友人にも相談に乗ってもらいながら完成させるこ3年次前期の写真の授業でのスタディを経て、自由制作の進級制作展で発表した作品です。工事現場の白い仮囲いをタイポロジーの手法で撮影し、実寸大で展示しました。3次元の空間で2次元的に存在する仮囲いと、平面なのにそれを感じさせない写真メディアとが対の関係に思えたことや、実寸大の展示から写真の複製性や視覚効果を研究したかったのが制作の動機です。鑑賞者は仮囲いの上下にあるわずかな情報や各々の経験から、見えない景色を思い描きます。直接的に見せるはずの風景写真を逆説的に表現する狙いもありました。映像学科には現代美術的な写真表現、ストレートフォト、写真評論など、さまざまな領域の先生がいて、各先生との対話から可能性が広がります。相ヶ瀬広大さん│3年とができました。私自身が気付いていない作品の強みや弱みを先生が一緒になって探してくれたり、ヒントになるような作品を紹介してくれたりと、表現者として大切なことからアニメ表現の豊かさまで、いろいろな道を知れる授業でした。この作品をベースに、長尺バージョンをつくり直す予定です。『Blind Scape』写真│インクジェットプリント│H3640×W1524mm(7点)

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