武蔵野美術大学 大学案内 2025
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デザイン情報学科 I IIDESGNNFORMATCS『焼鳥屋のパッケージのリ・デザイン』画用紙、コピー用紙、ほか2年次までは見た目が良ければ完成と思っていましたが、デ情での学びや同級生の作品を見る中で、しっかりしたテーマやストーリーがあるからこそ共感を引き出せると気付きました。今回は魅力的なヴィジュアルの制作だけでなく、キャラクターの細かな設定やサウンドデザインにも力を入れ、伝えたい内容を観る側にはっきりと提示できたと思います。明確なテーマ設定で共感を引き出す2・3年次開講ゲームデザインの技術を着実に磨けたユーザー目線でのものづくりを意識できた3・4年次開講井上小春さん│3年毎週のブラッシュアップで自らの強みを伸ばす3・4年次開講デジタル技術演習Ⅱ(ゲームデザイン)デザイン情報学演習Ⅲc(映像メディア研究Ⅰ)3年次開講ボン イスルさん│3年プロジェクションマッピングやVR、ARなど、多岐にわたる映像コンテンツの特性や技術を学ぶ授業です。身の回りの風景を見せながらAR映像をつくる課題では、ムサビこそが私にとっての身の回りの風景だったので、構内を舞台に私たちの周囲に存在している異常現象の主人公=霊たちを紹介するコンテンツを制作しました。メディア表現演習Ⅴ(パッケージデザイン)『FLYING CHICKEN』ゲーム│Unity、Photoshop『霊』Cinema 4D、Zbrush、3ds MAX、Octane Render1分12秒093専任教員白石学教授[主任]色彩心理学デザインリサーチ佐藤淳一教授フォトグラフィリサーチ・エンタテインメント高山穣教授CG井上尚司准教授情報科学コンピュータネットワーク大石啓明准教授デジタルアートリアルタイムCG新保韻香准教授グラフィックデザインエディトリアルデザインアジア図像学客員教授・准教授中島信也客員教授広告映像(テレビコマーシャルの企画・演出)藤本実客員准教授メディアアート主人公の鶏が複雑なマップ内を探検して「金の卵」を探すゲームで、初心者から上級者まで幅広く楽しめるように、操作は移動とジャンプだけに絞りました。制作のヒントになったのは、「スーパーマリオ64」というゲームの寛容さやタイムアタック的な遊び方。“カベキック”のようにそのゲームを象徴するアクションを用意したいと思い、滑空や空中でさらにジャンプできる動作も取り入れています。ゲームデザインの授業は簡単なゲームをつくるところから始まり、進みが遅い人に合わせて授業を進行してもらえるので、着実に技術を身につけられました。プログラミングや3DCGなど、ゲームと切っても切れない知識や技術を基礎から学べる環境が整っているのもデ情の魅力です。伊藤優太さん│2年『Rewind』ブランディング、アートディレクション任意の商品をリサーチし、そのパッケージのリデザインに取り組みました。私の提案は、自宅の近所にある焼き鳥屋のパッケージ。おばあさんが一人で切り盛りしていて、安くておいしいから地元の人には人気だけど、持ち帰り用のパッケージは食べにくく、ロゴも入っていないのがもったいないと感じて、手を汚さずに楽しく食べられる新しいデザインを検討しました。20個以上試作を繰り返して、できるだけ早く開けられてゴミはコンパクトに畳むことができる、食べ歩きもしやすいパッケージを提案できました。また、いつもはパソコンの画面上で制作していますが、実際に手に取れるモノをつくることで、ユーザー目線でのものづくりも意識できました。コミュニケーション創発演習Ⅵ(クオリティレビュー)自由に制作した作品を、学生や教員の批評を踏まえて毎週ブラッシュアップし、クオリティを高める方法を学ぶ人気授業です。私の企画はガーリーかつクラシカルな要素もある、大人でも着やすい古着を取り扱うお店で、始めはロゴとグラフィックだけを制作するつもりでしたが、内外装のイメージもあるとコンセプトがわかりやすいと指摘があり、最終的な展示発表時には空間デザインも提案しました。自分はグラフィックしかできないと思い込んでいましたが、この授業をきっかけに興味が広がって進路を変更し、テレビのセットデザイン会社から内定をもらえました。自分の強みを効果的にアピールするポイントを学べるため、作家活動をしていくうえでも有益な授業だと思います。澤口千晶さん│4年

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