武蔵野美術大学 大学案内 2025
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力を合わせて立ち向かえ!力を合わせて立ち向かえ!ひ日にち 7/27,28日にち 7/27,28    両日9:30~15:30    両日9:30~15:30参加費 500円参加費 500円場所 武蔵野美術大学鷹の台キャンパス場所 武蔵野美術大学鷹の台キャンパスなつ  まつ視覚伝達デザイン学科2年次開講1つのテーマに向き合う経験が自信につながるあむた IIII ちから『みぎへみぎへと流れていく』ニュースプリントパッド、墨、筆、紐、コピー用紙H297×W210×D13mmVSUALCOMMUNCATONDESGN『ちいさな夏休み2023年「ぼくらの夏祭り〜力を合わせて立ち向かえ!〜」』ワークショップさんかひ むさしのびじゅつだいがく ばしょりょうじつえん たか だい色彩構成Ⅰ+空間構成Ⅰ  1年次開講森和音さん│1年構成演習好きな料理を選んで調査・研究し、そこで得た発見を最適なメディアで表現する「レシピ課題」です。私は大好きな野菜をどうしてもテーマにしたくて、料理の脇役としての野菜に着目。これまで食べたたくさんの料理の記憶や写真を集めて分析し、メインの料理を引き立てる野菜が絵を引き立てる額縁と似ているという発見から、どれだけ華やかでも主役の存在によって脇役になる野菜たちの魅力を伝える額縁を制作しました。展示発表にあたっては、鑑賞者が私の発見を体験できるように、料理の絵を入れ替えできる小さな額縁や冊子づくりにも力を入れました。1つのテーマにこれだけ向き合った経験や課題の手応えが、どうにかなるという自信につながりました。線との対話で思考を解きほぐす自己分析から新たな表現形態に挑戦した世界の見方が変わるような造形体験をライティングスペースデザイン興味があるテーマを調査・研究し、作品として展示発表する授業で、私は「私にとってのイラストレーション」を分析しました。表現形態にバンド・デシネを選んだ理由は、自分の絵力の強さと個性的な世界観を最大限に引き出せると考えたから。普段描いている一枚絵の断片的な物語や設定を延長し、オカルトアクションものの物語を初めて組みました。バンド・デシネでは大きなコマの余白や情報量が緊張感や時間の経過の演出につながる、といった発見も作品に取り入れました。苦手なメカも丁寧に描き込まなければならず、忍耐が必要な作業はさながら“持久走”でしたが、辛抱強さが身についた実感もあります。自分の強みをもって他者に伝達する手段を知れたのは収穫です。空間構成Ⅲ(環境デザインⅠ-A)「ちいさな夏休み」は地域の子ども向けに造形演劇ワークショップを企画・実施する人気授業で、1990年から続いています。30人ほどのグループワークで、企画、空間、広報の3チームに分かれて準備を進めました。私は企画を主に、ワークショップの司会進行や演者も担当しました。当日は子どもたちの予測できない行動に戸惑3年次開講3年次開講三澤歩高さん│3年土屋七璃海さん│3年069専任教員寺山祐策教授[主任]ヴィジュアルコミュニケーションデザイン視覚言語石塚英樹教授色彩・コンピュータ大田暁雄教授デザインとプログラミングヴィジュアライゼーション北崎允子教授インタラクションデザインデザイン方法論キュー・ジュリヤ教授SDGsデザインクリエイティブ・シティ齋藤啓子教授環境デザインワークショップデザイン沢田耕一教授クリエイティブディレクションアートディレクション白井敬尚教授エディトリアルデザインタイポグラフィグラフィックデザイン中野豪雄教授グラフィックデザインヴィジュアライゼーション古堅真彦教授アルゴリズミックデザイン視覚伝達デザイン後藤映則准教授映像表現/アートワーク客員教授 小杉幸一アートディレクションクリエイティブディレクショングラフィックデザイン中島信也TV映像/CM演出/CM表現森本千絵広告デザインとコミュニケーションデザイン視デに入って最初の課題では、自分の手を使ったりクラスメイトとゲームをしたりと、墨を使ってさまざまな方法で線を引き、そこから好きな部分をピックアップして、蛇腹状の冊子に綴じて発表しました。童心に返るような授業で最初は意外でしたが、受験などで凝り固まった頭を和らげる時間でもあったのかなと思います。「どんな線が出てくるのか?」とページをめくる度にドキドキするような1冊を目指し、線のスピード感やリズム感が変化する様やその豊かさを感じてほしいと思いました。講評ではクラスメイトそれぞれの考えが共有されて、自分では考え得なかった線への解釈、着目の仕方も発見できました。自分なりの言葉で感じたことを言語化することも、今後の課題です。橋本万晴さん│2年『vegetaf゙rame〜脇役にして魅「枠」の野菜たち〜』木、アクリル絵の具、紙、パネル、紙粘土H652×W530mm(額縁大2点)、H297×W210mm(額縁小、冊子)いながらも、「子どもたちを楽しませ、新しい発見を得てもらう」という一番の目標は、学生全員の協力で何とか達成できたと思います。さまざまな意見をまとめ上げる難しさなど、課題はたくさんありましたが、周囲と関係性を築きながら1つのものをつくり上げられた経験は、社会に出てからも生かせるように感じます。『バンド・デシネと持久走』CLIP STUDIO PAINT、カラーレーザー用紙H308×W230mm(22ページ)

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