武蔵野美術大学 大学案内 2025
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日本画学科 I IJAPANESEPANTNG4年次3年次2年次1年次上│藤本恭子『今日、園の外から』雲肌麻紙、岩絵具、水干絵具H2000×W5000mm(2022年度卒業制作)下│獅子野あんころ(寺井果音)『巡想』インスタレーション|和紙、岩絵具、水干絵具、胡粉、ダンボール、スタイロフォーム、紙粘土、ほかH1160×W1800×D1800mm(2022年度卒業制作)4年次初めに自由なテーマによる100号制作を行ったうえで、担当教員とコミュニケーションを密に取りながら、4年間の集大成ともいえる卒業制作に取り組みます。日本画の歴史や素材、技法から受けたインスピレーションを基に、伝統表現の可能性を模索するものから、映像や音との融合、インスタレーションまで、多様な作品が生まれます。1年次の学びは墨と硯の扱い方から始まります。日本画の最も初歩的な基礎技法を学びながら静物写生、風景、人体課題に取り組み、基本的な素描力を養うとともに写生を行うことで、対象を観察する力や単純化していく表現への可能性を、自らが制作を通してつかんでいきます。●絵画実習Ⅶ・Ⅷ(自主制作)●卒業制作●絵画実習Ⅱ(身体性とドローイング)●絵画実習Ⅲ(風景デッサン・風景)●絵画実習Ⅳ・Ⅴ・Ⅵ(自主制作)○絵画実習Ⅰ(古典研究または自主制作)○工芸制作Ⅱ(古典研究または自主制作)●日本画基礎Ⅳ(静物)●日本画基礎Ⅶ (人体制作または自由制作〈進級制作〉) ●絵画基礎Ⅱ(古典研究)●絵画基礎Ⅲ(人体デッサン)○日本画基礎Ⅴ(意匠と造形〈絹本〉)○デザインⅡ(意匠と造形〈絹本〉)○日本画基礎Ⅵ(表現と発想)○工芸制作Ⅰ●日本画基礎Ⅰ (日本画材説明・静物・古典技法〈墨〉)●日本画基礎Ⅱ(野外・風景・古典)●日本画基礎Ⅲ(人体)●絵画基礎Ⅰ(人体デッサン)○造形基礎・選択日本画は、東洋画の長い伝統を受け継ぎながら、外来文化の影響を吸収しつつ形成、発展してきました。日本人に宿る独特な美意識と精神性から生まれた造形思想、そして優れた材料・技法は、世界の美術の中で独自な位置を占めています。本学科では、日本画や日本について深く考える過程を大切にしながら、奥深く魅力的な専門技法を習得し、日本画を通して新たな絵画世界を拓いていける創造力を育てていきます。※本冊子に記載している カリキュラム・科目名および学生の学年表記は2024年3月時点のものです0510511年次1〜4年次共通選択科目◇Art & Communication Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ-1・Ⅲ-22年次かたちを捉えることが難しい生き物の写生で忍耐強い観察力を培うとともに、人体デッサンで造形としての表現力を体得します。古典研究(絵画基礎Ⅱ)は古典絵画の研究や模写を通して、自己の表現に展開できる表現方法を模索します。意匠と造形(日本画基礎Ⅴ)では専門家を招き、金銀箔、砂子、切金といった伝統技法を実践的に学びます。3年次基礎技法の習得を終え、各自がテーマやモチーフを探し、新しい表現方法に挑戦するなど、失敗を恐れずに制作に取り組む時期です。自主制作が主になり、担当教員との対話形式で指導が進められます。絵画実習V・VIや展示ゼミなど、制作と作品発表も積極的に学ぶほか、有志の学生で日本各地の神社仏閣を訪れる古美術研究旅行も実施します。4年次馬場梨里花『誰かのいないをしている』(部分)高知麻紙、岩絵具、水干絵具H2300×W1620mm(2022年度卒業制作)研究室サイト学科別科目●=必修科目  ○=選択必修科目  ◇=自由選択科目JAPANESE PAINTING日本画学科日本画学科

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