武蔵野美術大学 大学案内 2025
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CURRCULUMI造形学部造形学部造形構想学部造形学部造形構想学部造形学部造形構想学部文化総合科目(全学共通科目) 「宇宙の科学Ⅰ」では、宇宙の誕生や終焉、太陽や惑星や月の形成、そして地球外生命の探索など、宇宙科学の基礎を幅広く学びます。授業後は、宇宙や科学をモチーフに作品を制作する学生の個別相談にも応じています。また、「宇宙の科学Ⅱ」では、宇宙ステーションや人工衛星など、宇宙開発や宇宙利用に関連する科学や技術について学んでいきます。普段、宇宙のことを意識する機会はあまりないかもしれませんが、私たちの生活は、宇宙空間を周回する人工衛星によって支えられています。人類が再び月へ、さらには火星へと向かおうとしている中、最新の宇宙ニュースにも触れながら、社会と宇宙との関わりについても理解を深めていきます。文化総合科目(全学共通科目) 私たちはどこから来てどこへ行くのか。それは、すべての人が持つ疑問であり、また見果てぬ夢でもあります。科学はその疑問にどのように答えてきたのか、それを紹介するのが、この授業です。例えば、有名な化石人類として、ネアンデルタール人がいます。ネアンデルタール人は私たちホモ・サピエンスより脳が大きかったし、私たちより先に絵を描き始め、石で大きな造形物もつくり始めました。残念ながらネアンデルタール人は絶滅してしまいましたが、もしもネアンデルタール人が今も生きていたなら、私たちとは異なる美術が花開いていたかもしれません。あり得たかもしれない別の世界に思いを馳せることも、この授業の目的の1つと考えています。文化総合科目(全学共通科目) 文化芸術と法学の深い関係を「調べ、考える」授業です。美大生として今必要なルールと、将来必要になるルールについて学ぶだけでなく、表現者を守る法ルールがなかったために芸術家が悲惨な思いをした過去からも、学ぶべきことがたくさんあります。「法学Ⅰ(芸術法学入門)」では、「表現の自由」や「文化享受の権利」をクローズアップして、そこに込められた歴史とこれからの可能性を学び考えます。「法学Ⅱ(知的財産と著作権法)」では著作権法を中心に、美大生にとって「自分ごと」となる知財ルールと権利を学びます。学びの素材を大学よりも広い世界の文化芸術や映画に求めながら、ルールがあることを知る→自分で調べて学ぶ→考えて論じる、の3ステップを実践しています。文化総合科目(全学共通科目) この授業では、身体や身体運動に関するさまざまなデータを収集・分析しています。授業前半で行う骨密度や筋肉量の測定データには相関関係があります。強い骨には筋肉が付きやすいということを理解し、栄養バランスだけでなく、摂取のタイミング、どのような運動が筋肉づくりや骨密度向上に有用性が高いかなど、実践を通して学修します。例えば、加齢に伴いもっとも体力低下が認められるのは「バランス能力」です。この能力の体得にミニセグウェイを使ったりしていますが、乗車前後で受講生のバランス指標データは著しく向上します。鍛錬的なきつい運動でなくとも、楽しい身体活動で機能が向上していくことを体感してもらいながら授業を進めています。040041造形総合科目共通絵画研究室は、主に本学の初年次における造形の基礎を担当する教育単位です。必修科目の「絵画Ⅰ」は日本画学科、油絵学科以外のすべての1年生が絵画制作を通して、自分が所属する美術・デザインの各領域の位置付けや、基礎を再認識するために設けられています。学生たちが力を合わせてアトリエに搬入した大きなモチーフを「見て、感じて描く」ことを基本とし、その表現に全力で「挑戦」することで、それぞれの学生に潜在する資質や個性と出会う「未知なる自己の発見」を目指します。モチーフを前に、五感を総動員して対象を感じる力、自己を自由に文化総合科目(全学共通科目) ロボティクス演習Ⅰ教養文化・学芸員課程研究室│青木俊介教授美大生ならではの感性を生かし、ロボティクス(ロボット工学)を活用した表現の実践を狙いとしています。「自分の欲しいパートナーロボットをつくろう」というテーマで、各自がアイデアをふくらませて、実際のロボットの製作に取り組んでいます。プログラミングや制御工学の素養がない学生でも、センサーとモーターを組み合わせて動かすことのできるよう、オリジナルの開発キットを活用しているところも特徴です。ロボットは人左│石をモチーフにした芸術文化学科1年次の制作風景右│廃棄自動車をモチーフにした工芸工業デザイン学科1年次の制作風景左│作例「実家にいるわんこがちゃんと元気かしっぽの動きで確認できるロボット」右│授業での制作の様子解放する力、既成概念を打ち破っていく力の獲得を試みます。この授業で得た経験が、目まぐるしく変化する社会に流されることなく、将来にわたって「自己の専門性を支える礎」になることを願っています。共通絵画研究室は、常に現代の視点に立って、造形の本質に触れられる制作のあり方を模索し続けています。の感情に訴えかけることのできる装置ですが、そのデザインはまだ分野として確立されていないのが現状です。工学系の人材だけでなく、美大からも大きな貢献をしてくれるような人材が出てくることを大いに期待しています。授業のスライドより階段教室での授業の様子映画・美術・音楽で知る「精神の自由」をテーマにしたオンライン授業の様子鷹の台キャンパステニスコートでのミニセグウェイを使った授業の様子造形構想学部法学Ⅰ(芸術法学入門)法学Ⅱ(知的財産と著作権法)教養文化・学芸員課程研究室│志田陽子教授造形学部造形学部造形構想学部絵画Ⅰ共通絵画研究室│原一史教授 山本靖久教授 他宇宙の科学Ⅰ・宇宙の科学Ⅱ教養文化・学芸員課程研究室│宮原ひろ子教授人類の進化教養文化・学芸員課程研究室│更科功教授健康と身体運動文化演習(フィットネス)身体運動文化研究室│北徹朗教授授業紹介

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