武蔵野美術大学 大学案内 2024
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■●■全参加者に見られる共通点■■■■外界を意識した香水の使用■■■■■■■■ ■■ IIクリエイティブイノベーション学科 ICREATVENNOVATON表■から、香水を利用する際にはどの参加者も周囲を配慮した香水の選び方や付け方を行っていることがわかる。このことから、匂いに対する趣向性は人それぞれで大きく異なり、それを言語化しにくいことを認識していることによると思われる。また、■氏や■氏、■氏の発話からは、多くの人に好まれる香りを意識することや、身だしなみとして香水を使用する認識を持っていることが読み取れる。加えて■氏は香水を使用する場面に「友達にプレゼントを渡す時とか、空中にワンプッシュして潜らせて」と発話しており、これらのことから対人関係において香りによる印象づけを意識していることが示唆される。 スストトーーリリーー・・ラライインン理理論論記記述述話し手にとって、「保管場所を選ばないことが香水の使い勝手の良さを決める指標の一因」であり、「保管する際にコンパクトさを求める心情」を持っている。そして、香水の「形状による保管方法の違い」を行っている。話し手の友人の実体験による、「香水の形状のよって異なる持ち運びの際の不安点」を抱えている。購入の際は「実物を手にした上での購入」を進んで行っている。話し手は、「香水をつける位置の固定化」を行っており、「洋服の形状による香水の付けやすさの違い」を感じ、「手間なく香水を身に纏いたい心情」を抱いている。話し手は「社会的な場面では、周囲に配慮しながら行う香りの選択」を行う一方で、「プライベートでは自身の理想像に追求した香りの選択」を行っている。話し手は「自身の理想像と香りの密接な関係性」を感じており、プライベートでの香水の使用は「自分を等身大以上に感じさせるための香水の使用」を行っている。その心理は、「自身が持ち合わせていないものへの羨望」を抱き、「イメージによる香りと年齢の関連性」を感じていることにある。購買行動については「計画性のない消費行動」であり、「決め手となる購入しやすい価格」の必要性や、「自分のための消費行動」を行っている。香水の価格に関しては、「香水=贅沢品というイメージの定着」があり、「価格帯の振れ幅への驚き」を感じる時もある。話し手が香水を使用するシーンからは、「外界への架け橋となる存在」であることが読み取れ、「香水は、行動に移すために気持ちを切り替えるツール的役割」を果たし、「香水をつけることで自身を満足させ、外界に向けての自信を持たせる働き」を行っていることが読み取れる。ここから、話し手は「外に出る際に前向きな思考の向上」を必要としており、香水を使用している。その他に香水を利用する理由として、「匂いに関する他人への社会的配慮」を挙げている。また、香水の「習慣化された使用」を行い、「行動の開始を促す役割」を果たしている。具体的には、「睡眠を促すための場づくりを果たす香水の使用」を行っている。香りは、「言語化できず、人によって異なるなど、曖昧である感覚」と感じており、「自分以外のために香りを選択する難易度の高さ」を感じている。「香りによる感覚を他人と共有できる仕掛けの必要性」を感じていることや「属性に合わせた香りの提案」を欲している。スストトーーリリーー・・ラライインン「形状による保管方法の違い」が見受けられ、「保管場所を選ばないことが香水の使い勝手の良さを決める指標の一因」であり、「保管する際にコンパクトさを求める心情」を持っている。話し手の友人の実体験による、「香水の形状のよって異なる持ち運びの際の不安点」を抱えている。話し手は「社会的な場面では、周囲に配慮しながら行う香りの選択」を行う一方で、「プライベートでは自身の理想像に追求した香りの選択」を行っているように感じる。話し手は「自身の理想像と香りの密接な関係性」を感じているように捉えられ、プライベートでの香水の使用は「自分を等身大以上に感じさせるための香水の使用」を行っていると考えられる。その心理は、「自身が持ち合わせていないものへの羨望」を抱き、「イメージによる香りと年齢の関連性」を感じていることにあると受け止められる。購入の際は「実物を手にした上での購入」を進んで行っている。購買行動については「計画性のない消費行動」であり、「決め手となる購入しやすい価格」の必要性や、「自分のための消費行動」を行っている。香水の価格に関しては、「香水=贅沢品というイメージの定着」があり、「価格帯の振れ幅への驚き」を感じることが読み取れる。話し手が香水を使用するシーンからは、「外界への架け橋となる存在」であることが読み取れ、「香水は、行動に移すために気持ちを切り替えるツール的役割」を果たし、「香水をつけることで自身を満足させ、外界に向けての自信を持たせる働き」を行っていることが読み取れる。ここから、話し手は「外に出る際に前向きな思考の向上」を必要としており、香水を使用していることが読み取れる。その他に香水を利用する理由として、「匂いに関する他人への社会的配慮」を挙げている。香水の「習慣化された使用」が読み取れ、「行動の開始を促す役割」を果たしていることが読み取れる。具体的には、「睡眠を促すための場づくりを果たす香水の使用」を行っていると考えられる。香りは、「言語化できず、人によって異なるなど、曖昧である感覚」と感じており、「自分以外のために香りを選択する難易度の高さ」を感じていることが読み取れる。この点からは、「香りによる感覚を他人と共有できる仕掛けの必要性」を感じていることや「属性に合わせた香りの提案」が行えるとよいと感じていることが読み取れる。理理論論記記述述話し手は、「毎日の習慣として香水を使用」しており、香りに対しては、「明確な香りの趣向性」や「同じような香りを好む姿勢」が見られる。「自身の選択によらない香水との出会いを肯定的に評価」した経験もあり、「多くの香りへに対する苦手意識の少なさ」や「新しい香りには挑戦しない消極性」がある。また、「人による香りの趣向性の違いの認識」もしており、「多くの人に好まれる香りを意識」するなど、「トレンドを意識した情報収集」を行いながら、「周囲へのイメージも考慮した香水選び」、「多くの人に快く受け入れてもらいたい心理」を意識している。香水を購入する際には、「香りが言語化された結果に頼る香水の選び方」や「同じような香水を求める姿勢」、「好みの香りを求めることでの安心感」を求めている。「未知の香りへの不安感」や「香水を使用することによる、周囲を気にする心理や配慮」から「新しい香りに触れる機会の少なさ」が窺える。「気分に高揚感をもたらす香水の効果」を感じており、「長いこと香りを纏いたい心理、持続的な気分の高揚感を望む心理」がある。「身体の複数箇所に香水を着用」しており、「効果的に長時間香りを楽しむための知識の収集や意識」をしており、「手間を厭わない姿勢」がある。香水の使用時期に関しては、「規則の有無に左右される香水の使用」「年齢や社会的立場による香水の使用シーン」「頻度の変化」が見受けられた。「体験型における香りの購入」をしており、「同じ香水を毎日使用」し、「香りに飽きがない香水」であると言える。さらにそこからは、「同じものを長く好む心理や性格的要素」や「同じ香水を動作の前に使用することでの習慣的意味合い」「外界へ向けての自身のブランディング化」を行う。「話し手の身の回り以外のものへの香水の使用例」からは、「香りによる対人関係における印象づけの効果の期待」を持つ。香水の使用に関しては、「香水をつけた際の心理的な変化」や「気分に直結する香りの効果」、「習慣としての香水の使用で得られる安心感などの効果」を感じている。話し手は、「毎日の習慣として香水を使用」しており、香りに対しては、「明確な香りの趣向性」や「同じような香りを好む姿勢」が見られる。一方で、「自身の選択によらない香水との出会いを肯定的に評価」した経験もあり、「多くの香りへに対する苦手意識の少なさ」や「新しい香りには挑戦しない消極性」も見受けられる。また、「人による香りの趣向性の違いの認識」もしており、「多くの人に好まれる香りを意識」するなど、「トレンドを意識した情報収集」を行いながら、「周囲へのイメージも考慮した香水選び」、「多くの人に快く受け入れてもらいたい心理」を意識している様子が読み取れる。香水を購入する際には、「香りが言語化された結果に頼る香水の選び方」や「同じような香水を求める姿勢」、「好みの香りを求めることでの安心感」を求めているのではないか。「未知の香りへの不安感」や「香水を使用することによる、周囲を気にする心理や配慮」から「新しい香りに触れる機会の少なさ」が窺える。「気分に高揚感をもたらす香水の効果」を感じており、「長いこと香りを纏いたい心理、持続的な気分の高揚感を望む心理」が見られる。「身体の複数箇所に香水を着用」しており、「効果的に長時間香りを楽しむための知識の収集や意識」をしており、「手間を厭わない姿勢」が見られる。香水の使用時期に関しては、「規則の有無に左右される香水の使用」「年齢や社会的立場による香水の使用シーン」「頻度の変化」が見受けられた。購入については、「体験型における香りの購入」をしており、「同じ香水を毎日使用」し、「香りに飽きがない香水」であると言える。さらにそこからは、「同じものを長く好む心理や性格的要素」や「同じ香水を動作の前に使用することでの習慣的意味合い」「外界へ向けての自身のブランディング化」も見られる。「話し手の身の回り以外のものへの香水の使用例」からは、「香りによる対人関係における印象づけの効果の期待」も感じられた。香水の使用に関しては、「香水をつけた際の心理的な変化」や「気分に直結する香りの効果」、「習慣としての香水の使用で得られる安心感などの効果」を感じているのではないか。話し手は、「香水を使用する機会の少なさ」、「匂いに敏感」で「香りに影響されやすい体質」、「香りを身に纏う必要性のなさ」を感じていることが読み取れる。「匂いに対して敏感になる空間や時間的要因」、特に「密室空間での香りの効果」や「直接的な香りへの苦手意識」を話している。「時の流れと共に変化する香りの趣向性」を話しており、「他人の様子に影響を受ける姿勢」などからも「香水を使用することへの前向きな姿勢」も見せている。香水の効果について「周囲に与える影響へ配慮としての身だしなみ的利用」というイメージを抱いており、「香りの効果による安心感の取得への羨望」を抱く。「価格面という香水利用の第一のハードル」を抱いており、「生活の中での資金配分度合いの低さ」、「香水を購入するまでの過程の長さ」から「日常生活における娯楽に割く時間の不足」を感じている。、「匂いに敏感な体質も影響した日常生活における香りの混在への懸念」を挙げており、「ほのかに香る製品の使用」を行う。気分向上のために「気分向上につながる五感に訴えかけるための行為」を行っており、「他の行為との比較の中でアクションの小ささや後始末の必要のなさこそが香りの利点」と感じている。インタビューを行う内に、「プライベートな空間を好みの香りで満たすことを肯定的に捉える思考」、「包まれたい願望」、「香水を使用することへの肯定的な思考」も読み取れる。イメージとして「化粧品と近しい概念にある香水」と挙げており、「周囲に配慮した香水利用」を心がける様子が読み取れる。「ありのままの自分の姿を隠し変貌させるための香水」や「自身のブランディングの一助としての香水」とイメージづけや利用を考えている。「香水を使用していた過去」もあり、「コンパクトな形状の香水」を利用しており、「使用の手軽さ」を求めている。「気分を切り替える香りの効果」を感じており、「香りを身に纏うことによる錯覚」を抱いている。スストトーーリリーー・・ラライインン話し手は、「香水を使用する機会の少なさ」を感じており、理由として「匂いに敏感」で「香りに影響されやすい体質」、「香りを身に纏う必要性のなさ」を挙げている。具体的なエピソードの中に、「匂いに対して敏感になる空間や時間的要因」、特に「密室空間での香りの効果」や「直接的な香りへの苦手意識」を話している。一方で、「時の流れと共に変化する香りの趣向性」を話しており、「他人の様子に影響を受ける姿勢」などからも「香水を使用することへの前向きな姿勢」が読み取れる。香水の効果について「周囲に与える影響へ配慮としての身だしなみ的利用」というイメージを抱いており、「香りの効果による気持ちの切り替え」を望んでいると考えられる。「価格面という香水利用の第一のハードル」を抱いていることが読み取れ、「生活の中での資金配分度合いの低さ」、「香水を購入するまでの過程の長さ」から「日常生活における娯楽に割く時間の不足」を感じている。香りが気になる場面として、「匂いに敏感な体質も影響した日常生活における香りの混在への懸念」を挙げており、「ほのかに香る製品の使用」を行っている。気分向上のために「気分向上につながる五感に訴えかけるための行為」を行っており、「アクションの小ささや後始末の必要のなさこそが香りの利点」と感じていることが読み取れる。インタビューを行う内に、「プライベートな空間を好みの香りで満たすことを肯定的に捉える思考」、「包まれたい願望」、「香水を使用することへの肯定的な思考」も読み取れる。イメージとして「化粧品と近しい概念にある香水」と挙げており、「周囲に配慮した香水利用」を心がける様子が読み取れる。「ありのままの自分の姿を隠し変貌させるための香水」や「自身のブランディングの一助としての香水」とイメージづけや利用を考えていることが読み取れる。「香水を使用していた過去」もあり、「コンパクトな形状の香水」を利用しており、「使用の手軽さ」を求めていることが読み取れる。「気分を切り替える香りの効果」を感じており、「香りを身に纏うことによる錯覚」を抱いていることが読み取れる。理理論論記記述述話し手は「日常的に使用機会がない」ことや「香水の必要性のなさ」を感じおり、「香料が含まれる商品との接触が多いことによる香りを纏うことへの価値の低下」や「複数の香りが混在することへの懸念」を抱いている。「一時的に香りを纏うことだけでもたらされる香りへの充足感」を抱き、「香りものとして機能する日用品との差異をあまり感じることがない香水」と感じている。「刺激の強い香りに対する苦手意識」も見られた。一方で「香水を使用する願望」も見られた。「周囲の匂いが自分に付着することへの懸念」を抱き、「香りが混在する状況を周囲に対しても与えていないか配慮する姿勢」が読み取れる。「使用の際は自身の体調を考慮すると共に周囲への配慮も行いながらの香水の使用」を行い、「自分の気分を上げるための香水の選択」、「対人関係において自身のイメージづけなど社交的意味合いを持つ香水へのイメージの存在や利用」「気分を向上させ、非日常感を最大限に味わうための香水の利用や演出」を意識していると受け止められる。「香りの混在に対する敏感さ」や「体調面に考慮した香りの必要性」を感じている面「時と場面に応じた香りの使い分け」を行なっている。話し手は「日常的に使用機会がない」ことや「香水の必要性のなさ」を感じていることが読み取れ、「香料が含まれる商品との接触が多いことによる香りを纏うことへの価値の低下」や「複数の香りが混在することへの懸念」を抱いているように見られる。「一時的に香りを纏うことだけでもたらされる香りへの充足感」を抱き、「香りものとして機能する日用品との差異をあまり感じることがない香水」と見受けられる。「刺激の強い香りに対する苦手意識」や「香水を使用する願望」も見られた。「周囲の匂いが自分に付着することへの懸念」も見受けられ、「香りが混在する状況を周囲に対しても与えていないか配慮する姿勢」が読み取れる。「使用の際は自身の体調を考慮すると共に周囲への配慮も行いながらの香水の使用」を行い、「自分の気分を上げるための香水の選択」、「対人関係において自身のイメージづけなど社交的意味合いを持つ香水へのイメージの存在や利用」「気分を向上させ、非日常感を最大限に味わうための香水の利用や演出」を意識していると受け止められる。「香りの混在に対する敏感さ」や「体調面に考慮した香りの必要性」を感じている面「時と場面に応じた香りの使い分け」を行なっていると考える。スストトーーリリーー・・ラライインン理理論論記記述述スストトーーリリーー・・ラライインン話し手は「香水の使用に必要な余裕や時間の存在」や「優先度の低さ」を感じていおり、「身だしなみの優先事項の中で下位に位置する香水の利用」や「香水を使用する意識の低さ」を抱いている。「視覚的なイメージを配慮して優先的に整える身だしなみ」を行う。「複数の香りの混在に対する嫌悪感や敏感な姿勢」や「時間と共に変化する香りの認識」、「長時間同じ強さの香りを楽しみたい願望」を抱く。「自分の香りが周囲に与える影響に関して敏感」であるが「周囲から受ける香りの影響には無頓着な様子」がある。「周囲との協調性を気にする姿勢」や「他者に配慮した控えめな香水の使用」、「他者を気にするあまり香りを楽しむという目的の欠如」を感じている。「自身よりも周囲を優先し場に協調する姿勢」や「多くの人に好まれたい心情、不快感を与えないよう心がける姿勢」を抱いている。「無意識的に気分や行動の切り替えの一助になっている香水」であり、「周囲への配慮を必要としない空間において使用する香りの変化」を行なっている。「周囲を気にすることなく好きな香りを楽しめる個人空間の必要性」や「周囲に対する繊細な配慮をもつ姿勢」を持っている。「周囲へ香りの影響を考慮する必要がない香水」、「香りを長く楽しみたい本来の心情」や「時間と共に香りが薄まる香水に対する不必要感」を抱いている。理理論論記記述述話し手は「香水の使用に必要な余裕や時間の存在」や「優先度の低さ」を感じていおり、「身だしなみの優先事項の中で下位に位置する香水の利用」や「香水を使用する意識の低さ」を抱いている。「視覚的なイメージを配慮して優先的に整える身だしなみ」を意識していることが感じられる。「複数の香りの混在に対する嫌悪感や敏感な姿勢」や「時間と共に変化する香りの認識」、「長時間同じ強さの香りを楽しみたい願望」を抱いていると考えられる。「自分の香りが周囲に与える影響に関して敏感」であるが「周囲から受ける香りの影響には無頓着な様子」があると読み取れる。「周囲との協調性を気にする姿勢」や「他者に配慮した控えめな香水の使用」から「他者を気にするあまり香りを楽しむという目的の欠如」を感じていることが読み取れる。「自身よりも周囲を優先し場に協調する姿勢」や「多くの人に好まれたい心情、不快感を与えないよう心がける姿勢」を抱いている。「無意識的に行動の切り替えの一助になっている香水」でもあり、「周囲への配慮を必要としない空間において使用する香りの変化」が行われているのではないか。「周囲を気にすることなく好きな香りを楽しめる個人空間の必要性」を感じており、「周囲に対する繊細な配慮をもつ姿勢」が見られる。「周囲へ香りの影響を考慮する必要がない香水」を欲し、「香りを長く楽しみたい本来の心情」や「時間と共に香りが薄まる香水に対する不必要感」を抱いていると考えられる。大学生における香水の利用状況から見た香りの心理効果■■■■ ■■■■・今井咲希■■■■■■序論■五感の一つ、嗅覚によって認識する香りは私たちの生活において非常に身近な存在であり、香りの市場は拡大傾向にあるとされている■■■■。しかし、「日常生活での香りへの意識や使用頻度、嗜好の高い種類やその香りの持つ感覚・イメージなどについて明らかにされた調査は少ない」■ ■■とされており、香りに焦点を当てた製品の開発には更なる可能性があると考えられる。■本研究の目的は、大学生において香りに対する意識調査を行うべく、香水の使用状況についてインタビューを行い、■■■■法で分析を行うことで潜在的なニーズに沿うような香水を提案することである。より多くの人のニーズに沿うような香水の提案を行うため、日常的に香水を使用する人、しない人の つの立場に属する人を対象に、香水の使用に関する質問やその理由を尋ねた。■■ ■■方法■調調査査参参加加者者::大学生■名。 名は日常的に香水を使用し、■名は日常的に香水を利用しない。香水を使用したことがある大学生を対象とした。■調調査査方方法法::インタビューを通して質的データを採取、■■■■による分析を行った。■香水を一度は使用したことがある調査参加者に対して日頃から香水を使用するか問う。使用する理由、しない理由を答えてもらった後に、適宜質問を変えて自由に答えてもらう。それぞれ約■■分程度、所属する大学にてインタビューを行った。■■■■■結果と考察■■名の調査参加者のインタビューについて、■■■■法で分析し、その結果をそれぞれのストーリーラインと理論記述を以下の表において示す。類似した考えが見られる箇所と、それぞれの参加者に特有の考えが見られた箇所があった。■下記の表■〜■より、全ての調査参加者に見られた共通するテーマと、立場ごとに共通するテーマが見受けられた。■表■■■日頃から香水を使用する■氏のストーリーラインと理論記述表 ■■日頃から香水を使用する■氏のストーリーラインと理論記述■表■■■日頃から香水を使用しない■氏のストーリーラインと理論記述■表■■■日頃から香水を使用しない■氏のストーリーラインと理論記述■表5■■日頃から香水を使用しない■氏のストーリーラインと理論記述■表■■■外界を意識した香水の利用が見られるテーマ■SWOT分析などを通して無印良品の事業状況を分析し、衣料品・食品・生活雑貨の3ジャンルを生かしたオンライン講座を提案。登録数の多いSNSを活用したプロモーションを行い、教材の受け取り方法を限定することで店舗販売の拡大も狙った濱田浩嵩さん│3年クリエイティブビジネス論Ⅰ3・4年次開講アイデア発想には背景への理解が重要。問いの設計に重点を置けるように意識したグループワークの機会が圧倒的に増えコレクティブの実践や課題を意識できるフィールドリサーチ演習Ⅰ・Ⅱ1・2年次開講2年次のフィールドリサーチ演習Ⅱで取り組んだ『新しい利用シーンを想定した香水に関する提案』。香りに対する人々の潜在意識をもとに、時間帯によって香りが変化し、行動を促すアラーム機能を備えたプロダクトを提案した今井咲希さん│2年1カ月間滞在して発見した地域の魅力を、地元の人に再認識してもらいたかった地域を知り、災害時に近隣住民と助け合える防災プロジェクトの提案産学プロジェクト実践演習Ⅰ・Ⅱ3・4年次開講中井樹奈さん│3年日本橋浜町ライフスタイルプロジェクト『防災遠足』の提案。東日本大震災の発生日であり、新生活が始まるタイミングで地域の人とのつながりをつくりやすい3月11日と防災の日(9月1日)の年2回の実施として企画した産学プロジェクト実践演習Ⅰ・Ⅱ3・4年次開講武蔵野美術大学と連携協力に関する協定を結んでいる熊本県天草市を舞台に、目には見えない感性価値を基盤にした企画『のさりび』。海辺の荒れ地を開墾し、地産品を持ち寄り、星空の下で火を起こし、食べ、飲み、語らう、会を実施した拜藤心平さん│3年103サービスの概要プロモーション意義及び社としてのメリット教材を店舗に受け取りに行かねばならない=講座関連商品の売り上げを伸ばせるのではないか対外向けの広告オンライン講座=店舗販売拡大の手段→受講者の来店を確約する店舗内/自社メディア内での周知・MUJIの強みである衣料品・食品・生活雑貨の3つのジャンルで開講・ZOOMを用いたオンライン講座・1講座につき3ヶ月間で計12回の講座を予定(1回ずつの受講も可能)・教材は無印良品の各店舗で各自受け取り・選んだ講座の関連商品は受講者割引の価格で販売・ユーキャンなどとは違って、「知識」ではなく「知恵」を教える講座設計・既存の公式LINE会員(約530万人)への周知・店内POPの設置専任教員長谷川敦士教授[主任]サービスデザインUXデザインインフォメーションアーキテクチャ荒川歩教授心理学井口博美教授デザインマネジメントデザインサーベイマーケティング岩嵜博論教授ストラテジックデザインビジネスデザイン丸山幸伸教授ビジョンデザインサービスデザインプロダクトデザイン若杉浩一教授デザイン製品企画製品開発石川卓磨准教授現代美術美術批評表象文化論客員教授・准教授高濱正伸客員教授自立できる人間を育成するための教育全般の研究と実践西村真里子客員教授スタートアップアート思考テクノロジー×クリエイティブ石井挙之客員准教授グラフィックデザインナラティブデザインアクションリサーチ―どんな授業・課題でしたか?2年間かけて調査分析に必要な技法や、その結果に基づく企画提案の方法を学ぶ演習で、学術的文章を書く技術も教わります。1年次は数値をもとにした調査結果の確証性や根拠を、統計技法を用いて探る量的調査の方法を学び、小平市と連携して地場産食材の使用率を上げる企画提案を行いました。2年次はIPAやSCAT分析など質的調査の方法を学んだ上で、人々の潜在意識の分析から新しいサービスを構想する課題に取り組みまし―どんな授業・課題でしたか?座学や小課題に取り組みながら、ブランディングとマーケティングのフレームワークを学ぶ授業です。授業の仕上げとして、有名企業が現在手掛けていない分野に進出した際に、どんなビジネスを提案するかをグループワークで企画提案しました。私たちのチームのテーマは無印良品のオンライン教育。教育業界に参入するなら競合はどこか、事業内容やターゲット、プロモーション方法なども検討してプレゼンテーションに臨みました。―どんな学びがありましたか?今回の授業に限らず、CIは3年次になるとグループワークの機会が圧倒的に増えます。個人的にこれからは集団で新たな価値を創造する時代になると思うし、その際の自分の態度に意識的になれるカリキュラムだと感じます。周りにはユニットを組んで自主的な活動をしている学生が多く、私も他学科や他大学の学生と一緒にアーティスト・コレクティブの活動を本格化させました。実験と実践の場として、社会へのアクションを起こしたいと考えています。た。授業を通してアイデア発想のためには背景を理解することの重要性を強く感じていたので、問いの設計に重点を置けるように意識しました。―今後の目標は?もともと社会学部を目指していましたが、CIに進学し、座学だけでなく造形教育やフィールドリサーチのように学外に足を踏み出す体験ができたことで関心領域も広がりました。インターンや地域のデザイン活動にも参加しているので、今後も積極的に自分の考えを社会実装する経験を積みたいです。―どんな授業・課題でしたか?基礎課程の学びを社会実装する演習です。地域に滞在して活動するプロジェクトから、都内で企業と協働して課題解決に取り組むプロジェクトまで、自分の興味に合わせて選択できます。私は将来、地方創生に携わりたいと思っていて、熊本県天草市の「天草プロジェクト」を選びました。大学―どんな授業・課題でしたか?さまざまな産学プロジェクトの中で、私は東京・日本橋の浜町をフィールドにした「日本橋浜町ライフスタイルプロジェクト」に参画しました。まちづくり組織の日本橋浜町エリアマネジメントや複数の企業と、地域の課題を見いだし、その解決策を提案するもので、私たちのチームは株式会社LIFULLと協働し、「どこにいても孤立しない幸せな暮らしのためにつながりを実感できるコミュニティを増やすこと」が大きなテーマでした。―今回の提案について教えてください。浜町で暮らす人への調査における発見を切り口に、地域を知り、災害時に近隣住民と助け合える『防災遠足』の提案です。避難経路を歩き、防災食を体験することがテーマで、まだプロトタイピングの段階ですが、「知らない人同士でも楽しめた」という感想が多く手応えを感じています。建物の数だけ防災も変わるので、浜町に多いマンション単位で実施し、100年かけて全住民に参加してもらうのが目標です。院生も含めた6人のチームで1カ月間共同生活しながら、地域と対話し、表現するという課題に取り組みました。―今回の提案について教えてください。2022年度に初めて始まったプロジェクトだったので、まずは地域の方々と関係性を構築することを第一にしました。生産者や行政の方々と話し合いを繰り返しながら提案したのが、地産品を持ち寄り、火を起こして語り合う『のさりび』。天草の魅力は自然、地産品、そして人々であることを再認識してもらうための場づくりです。地域に飛び込めたからこそ、人と人とをつなぐ見えないデザインの重要性を実感できました。

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