東京・渋谷区の職員として社会人をスタートさせた清水さん。高校3年生の時は自分が何をやりたいのか分からず、進学先を決めかねていました。そんな時、高校の先生から勧められたのが杏林大学の総合政策学部でした。さまざまな学問分野を広く学び、そのうえで自分の気に入ったコースを選べるところが自分にあうと感じました。 在学中の清水さんは、市民生活に直結する広範な仕事を経験できると思い、地方公務員に興味を持ちました。2年生の時から公務員試験の勉強を始め、予備校にも通って対策を進めた結果、見事試験に合格。希望した渋谷区役所への就職が決まりました。 総務課に所属する清水さんは、最新設備を備えた庁舎を視察に来る人々の対応をしたり、オフィスのレイアウトを調整したりしています。どちらかというと裏方の仕事ですが、上層部との打ち合わせも多く、大きなやりがいを感じています。 「高校生の段階で進路が決まらない人でも、大学での学びや経験を通じて自分の興味や適性を見いだすことができます。いろいろな学問に触れながら進むべき道を絞ることができる杏林大学総合政策学部はそういう人に向いていると私は思います」 物流管理や倉庫の改善業務などを担当する長野さん。入社後半年で倉庫の作業員の生産性を可視化するシステムを導入。現在は、システムをもとにデータ分析を行い課題の発見と改善業務を行っています。将来的には、今回のシステムを中心に庫内全体の生産性を管理し、庫内運営の最適化を推しすすめていきたいと話しています。 在学中、長野さんは離島留学やサステナブルな社会構築をめざすイノベーターとして活動、オンライン語学留学、さらに第1回Craft Marketの企画・運営などに挑戦。島根県海士町での半年間の離島留学では、町役場で住環境の整備に携わりました。一部の地域で水道が使えなくなるトラブルが発生した際には、生活用水と飲料水を配り、住民から感謝の言葉をかけられました。この経験が「将来は人の生活基盤を支える仕事がしたい」と強く思うきっかけとなり、いまの職業と出会うことになったといいます。 「大学では、まずはやってみる、という気持ちでさまざまなことに挑戦してください。そのなかで、不安や疑問を感じたら、大学の先生や職員に相談してみてください。いつでも相談できる距離感が杏林大学のよいところのひとつだと思います」杏林の多様な学びから、“なりたい自分”を発見人々の生活基盤を支えたい三菱食品株式会社長野創さん 2023年卒業渋谷区役所清水哲平さん 2022年卒業GUIDEBOOK 202627FACULTY OF SOCIAL SCIENCES卒業生が選んだ道CAREER PATHS
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