夜間部自分の個展(発表会、イベントを含む)をイメージし、それを伝えるポスター。課題作品サイズ…A■タテ(■■■×■■■㎜)問題あること。に「課題作品」および「ポートフォリオ」を提出し、試験当日はそれをもとに面接選考をおこないます。本問題集には「課題作品」のみを収録しています。※氏名など個人情報についてはぼかしを入れています。学校説明会で参考作品の実物を展示しておりますので、ぜひご来場ください。自己推薦入試課題作品ビジュアルデザイン専攻 制作意図小説「スティルライフ」(池澤夏樹)からインスピレーションを受けて制作したミクストメディア、版画表現作品の展示会ポスターです。この物語の静かさと温度の低さ、自然への憧れに共感し、引用して作品を展開しようと思いました。ポスターで使用した作品「素粒子」は、フィルムカメラで撮影したイメージをOHPフィルムにデジタルプリントしアルコールでイメージを溶かす、この行為でバラバラに広がっていく粒子(時間の経過)を表現しています。作中に登場する「チェレンコフ光」をイメージして制作したこの作品は透明感、インパクトがありポスターの主役にすることで展示会の世界観を伝わりやすくしています。本文から引用した文章は水に溶けて消えてしまいそうな雰囲気を表現するためにぼかし、イメージを一体化するようにしました。タイトルと作家名は明朝体にして緊張感のある画面にしました。全体的にダイナミックさと物静かさを意識して制作しました。作品評価ポスターのメインとなるグラデーションの表現が印象的なポスターです。この表現が単純なグラデーションではなくイメージ撮影→印刷→アナログによるイメージの制作→撮影という手間のかかる工程を経ていることで表現豊かなポスターに仕上がりました。ポスターとしての情報整理も明確に伝わるように配置されています。しかし、画面中央の白抜きのテキストがあることで、版画の展示会であるという印象が薄くなってしまいました。制作意図つい最近の職場でも、名前には環境依存文字があるため、代わりの漢字で入力してもいいかって、こういう時心情が、いつもジェットコースター。だって違う漢字にしたら誰?ってなるじゃん。けれど迷惑かけたくないので、結局カタカナで解決。特別に何か特殊な文字を使っていないのに、異なる状況に置かれた場合には、それに適応していくこと自体は認識している。逆にこれが自分のアイデンティティにもなる。もし個展を主催する側になった時に、わざわざ本名で認知してもらうより、カタカナでの発音でもなく、ローマ字の綴り方でもない、けどダジャレ大好きな日本人にもクスッと笑えるような記号で、自分を全面的にアピールできたら、誰も傷つかないのかなって思いました。発想はカードゲーム。開催場所、日時など最低限の情報は載せることなく、二次元バーコードへスキャンしてもらうことに仕掛けています。作品評価インパクトのある絵作りと色彩が印象的です。作者自身のアイデンティティとなる名前に使用されている文字が異国では表示することができないという体験から、敢えて環境に依存しない方法での情報伝達としてQRコードへ誘導するというコンセプトと表現力が合致したところは評価に値します。しかしポスターのもつ、一見して情報が伝わるビジュアルという意図からは外れてしまった点はマイナスです。制作意図「都会の空」をテーマにポスターを作成しました。よく「田舎者はキョロキョロしている」と言われることがありますが、実際にそうだと思います。私自身、■年前に上京し、未だに見上げてしまうことが多いです。わずかなスペースにもところ狭しと建物が立ち並び、ガラス張りのビルは空を反射し、まるで空の一部のように高く伸びています。この人工的で巨大な空に私は圧倒されます。この展示会を後にしたとき、ついつい上を見上げてしまう、そんな展示会を設定しました。幾何学的な建物が無尽蔵に並ぶ様子を建物のコラージュで表現し、雲形に縁取ることで、建物の間から見える「空」の印象を強めました。ビルの側面に色がついているのは、ビルに反射して映る空を表現しています。また、乱雑でありながらも都会の洗練された雰囲気を出すために、色やフォントなど全体的に落ち着いたものを選び、余白を意識し、奥行きや抜け感を出しました。作品評価空の青さがパッと目を惹く印象的なポスターです。コラージュしたビル群の下に配置された力強い白抜きのタイトルやアクセントして配色されたスカイグリーンも効果的です。また対照的に白地に細い書体でみせている情報も部分的には整理されていますが、全体の配置としては余白のつくり方にはもっと工夫が必要です。※※ビデザジイュンアにル使デわザれイるン素専材攻(のイ自ラ己ス推ト薦、入写学真試な験どは)、は出自願作で時286287
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