専門学校 桑沢デザイン研究所 GUIDEBOOK
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※プロダクトデザイン専攻の自己推薦入学試験は、出願時に「課題作品」を提出し、試験当日はそれをもとに面接選考をおこないます。夜間部将来の目標や自分の好きなプロダクトなどについて、文章とイラストで表現しなさい。解答用紙サイズ…A■ヨコ(■■■×■■■㎜)描画サイズ…A■ヨコ(■■■×■■■㎜)画材…色鉛筆・マーカーなど出題意図プロダクトデザイン分野では、人が身体機能を拡張するためのあらゆる道具のデザインを行います。機能や使いやすさはもちろん、技術や生産性も考慮し、使用環境との調和を図れること、深い観察力と統合力、そして計画性を持つことを、デザイナーは求められます。そこで、次代を担うデザイナーとして、プロダクトデザインにおける興味や考えを表現できるかを見ます。評価のポイントで表現できているか。プロダクトデザインが担う将来のヴィジョンが示されているか。えられているか。問題自己推薦入試課題作品プロダクトデザイン専攻作品評価高い画力が光る作品です。ユニバーサルデザインの食器に焦点を当て、スケッチと共に左側に皿、右側にはフォークの分析を展開し、中央でユーザーがどのようなベネフィットを享受しているか明瞭に示されています。製品分析では、矢印や部分拡大図が効果的に使用され、作者の丁寧な姿勢が感じられます。高いスケッチスキルと的確に伝えるためのレイアウトが見事に合わさった作品です。作品評価作者の興味が表れているレトロな雰囲気の作品です。ブーツのレザー感やガラスペンの透明感、素材の描き分けが上手く表現されています。製品の機能的な側面が文章だけで説明されていますが、図を用いて視覚的に補完すれば、この作品の評価はさらに高まったでしょう。・・・自興分味のや興考味えやが、将具来体像的をな社内会容ととの文関章わやりイのラ中スで考ト作品評価製品が持つ持続可能性に焦点を当てていることが、製品のスケッチとグラフィックで上手く表現されています。ボード全体がモノの循環をテーマにまとめられ、作者が目指すデザイナー像と結びついている点にも好感が持てます。作品評価複数の製品を載せる作品が多い中で、一つの製品を様々な視点から観察して分析してる点がユニークでよいです。また、将来目標に記述されている「様々な視点から物事を捉え…」にもリンクしています。スケッチも複数のアングルで描いており、立体としてしっかりと理解して描いている事が伝わります。製品のサイズ感がひと目で理解できるよう手を入れて描いている点も高評価に繋がりました。282283

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