専門学校 桑沢デザイン研究所 GUIDEBOOK
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少人数のクラスだからこそ先生にたくさん質問ができる多彩な同級生の刺激が自分の成長を促す 母が美術大学出身だった影響もあって、でわからないままでした。小学生の頃から美術系の学校に行こうと思っていました。進学する際に美大か専門学校か決められずにいたとき、デザイン系の高校に通っていた友人に〈桑沢〉の存在を教えてもらい、説明会で在校生の作品を見て、入学したいと思いました。ドスカルプチャーを制作する機会があっ決め手は、■年次に広い分野を学ぶことができる点です。 人見知りで要領の悪い私が苦労したのは、大量の課題です。しかし、勇気を出して先生や同級生に質問したり、話を聞いたりすることがモチベーションにつながり、周りの人の力を借りることで乗り越えられました。ルプチャーの授業は忘れられません。木材をひたすら削って、心地よいかたちをつくるのですが、美しいかたちとは何か?正しい答えはありません。「どうしてこんなことをするんだろう」と結局、最後ま高校ではグラフィックを学んでいましたが、展示空間やショーウィンドウ、ランドスケープなど、空間デザインにも興味を持っていました。美術大学への進学も考えたのですが、専門学校で密度の濃い教育を受けたいと思い直して、スペースデザイン専攻がある〈桑沢〉を選びました。同級生はデザインを経験したことのない人から社会人までさまざまで、同じ課題に取り組んでも提出される作品は多種多様。技術がずば抜けている人、発想がユニークな人。それぞれに秀でた人がいて、初めて課題発表で壁一面に貼られた作品を見たときには、打ちのめされました。一年次のうちにたくさんの発表を行い、他の人のいろいろな作品を見ることができたことがとてもいい勉強になりました。印象に残っている授業は、建築家・篠原一男の住宅を題材とした「住環境デザインⅡB」です。文献を調べて自分のプランを構築し、最終的に作品に仕上げま ■年次の「基礎デザイン」のハンドスカ しかしファッションデザインを専攻して「自分が好き、美しいと思うのはどういうものなのか」をはっきりと認識できたことで、デザインとしっかり向き合えるようになりました。もしも、またハンたら、■年次のときとはまったく違うものができると思います。 先生は第一線で活躍しているデザイナーで、そのアイデアや助言は、私が思ってもみなかった新鮮な視点から授けられます。また、長所や足りない部分を客観的に指導していただけたので、自分が取り組むべき次の課題が明確になりました。 ファッションデザイン専攻のクラスは少人数で、最初は不安でしたが、人数が少ない分、先生と密なコミュニケーションができます。デザインのことだけでなく、今後の自分の人生についても学ぶことができました。す。篠原一男の作品や思想に関して、クラス全員で話し合います。空間についてお互いの認識を共有するとても貴重な時間でした。また、桑沢祭では空間部署のヘッドを務め、■■人のチームで空間をつくり上げました。空間のあり方、意識、具体的なイメージを共有し、チームでデザインを進めていく。実際の現場と同じ経験を積むことができました。 〈桑沢〉の課題は設定が具体的です。授業では社会における自分の立ち位置を考え、デザインを通して社会の問題を検証する。自分自身がスケールの軸になったような身体感覚で、プロダクトもビジュアルも統合してデザインできるようになり、デザインの解析度が格段に上がったと実感しています。デザインとはこういうもの、と正解を決めてしまわないで、自分が得意なツールや考え方を通してデザインに向き合っていきたいですし、〈桑沢〉はそれができる学校だと思います。SAKO ShioriTONO Momoko総合デザイン科■年 スペースデザイン専攻佐古汐里■■■■年■■■■年 内定先大阪府生まれ大阪市立工芸高等学校卒業株式会社SCAPE保護者からメッセージ 高校を卒業後、〈桑沢〉への進学を機に初めて親元を離れて生活することになり、上京後しばらくは今後どうなるだろうかと心配していました。しかし、高校でデザインを学んだ経験もあってか、すぐに〈桑沢〉生活に馴染み、忙しくも楽しい日々を過ごしている姿に安心したことを覚えています。 スペースデザイン専攻に進んでからは、今まで知らなかった知識をたくさん吸収できているようで、娘から授業や課題の話を聞くのが楽しみになっています。     総合デザイン科■年 ファッションデザイン専攻東野桃子■■■■年■■■■年内定先 東京都生まれ東京都立狛江高等学校卒業株式会社yutori保護者からメッセージ 〈桑沢〉の充実したカリキュラム、ケアが行き届きやすい学生数に共感して私からも娘に勧めました。 専攻に分かれる前に■年次でデザインの基礎を学べるのは、さまざまな視点や考え方を身につけられるという大きなメリットがあります。 専門的な授業が始まってからは、先生方の丁寧な指導やアドバイスがありました。不器用な面のある娘ですが、親身なサポートのおかげで乗り越えられました。 就職活動の際は、提出書類に対して丁寧に指導してくださり、大変ありがたく感じました。総合デザイン科 昼間部 在校生インタビュー196197

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