目指すはスポーツ系プロダクト授業を通して決まった目標受け取る側の気持ちを想像し作品をよりよいものへ繋げる 生まれたのがスキー場のすぐそばという環境で、親がコーチをしていたこともあってアルペンスキーひとすじで育ちました。「もっと広い視野で経験してみたら」という両親からのアドバイスで自身を見つめ直した時、自分は身の回りの「もの」に興味があるということに気づいたのです。「もの」を生み出す仕事ってなんだろうと探して、プロダクトデザインという分野があることを知りました。デザインの基礎を■年次で総合的に学べる〈桑沢〉のカリキュラムは、デザインどころかデッサンもしたことがない私にはとても魅力的でした。 入学して最初の「基礎造形・立体」での課題提出は衝撃的でした。同級生の作品はすべてきれいに仕上がっていたからです。当時まだ、造形がどのようなものかわかっていなかった私の制作したものは、でき、今はもっとデザインを学びたいと出来が悪い。スタート時点でのつまずきもともとデザインに興味を持ったのは姉の影響で、姉と同じ高校のデザイン科に入学しました。大学に進学しようかと迷っていましたが、信頼している高校の恩師と先輩が〈桑沢〉を勧めてくれたので、他のものとを組み合わせることで、さら入学を決めました。高校時代はデッサンやポスターなど、主にビジュアルデザインを学んでいました。た。〈桑沢〉では、ビジュアルだけではなくプロダクトからファッション、スペースまでの幅広い分野のデザインを学びます。そのため、授業や課題などを通して自分の技術が向上していくのを実感できます。の働きはこれからの未来をよりよくしてさらに、第一線で活躍されているデザイナーの方から授業を受けることができ、実際の現場のあれこれを教えてもらえたことが、私の身になりました。入学する前は自分の好奇心だけで制作していましたが、ビジュアルデザイン専攻に進んだ■年次からは「自分らしさとは何か」を考えるようになりました。また、受け取り手がどう思うのかを考えてもあり、デザインを見失いかけた時期もありました。しかしこのことがきっかけで、これから働いていく上で自分が手掛けたいデザインとはどのようなものかということを真剣に考え、「自分のルーツでもあるスポーツ系のプロダクトを制作したい」という目標を持つことができたのです。「インターフェイス」の課題では、競技用の義足をデザインしました。コンセプトは「義足に現在禁止されている動力を搭載し、より人間的な走りを可能にする」。仮説を実現するためさまざまに試行錯誤し、並走してくださる先生とともに本気で向き合えたことはとてもいい経験になりました。 卒業制作は深部体温を図ることができるスポーツ用のウェアラブル端末です。〈桑沢〉の授業を通して目標を持つことがいう意欲にあふれています。みることが大切です。そのために家族、友達、先生に感想を聞いて、作品をブラッシュアップさせていくことを心がけています。そして、興味のあるものと何かにいいものへ繋がる可能性に気付くことができ、自分の中の引き出しが増えましデザインは見た目だけではありません。デザインを落とし込む媒体に決まりはなく、どんなものでもデザインできます。デザインはさまざまな物事の間に存在し、そいくと信じています。クライアントや生活者だけでなく、デザインを提供するデザイナー仲間の心の面も支えられるような存在として、成長していきたいです。〈桑沢〉で学んでいると、自分の中にも っと成長できる余地があると実感できます。それが向上心につながり、仲間同士が刺激を与えあい、高めあって成長できる場所が〈桑沢〉だと思うのです。MASUMOTO RisaUEHARA Taiki総合デザイン科■年 ビジュアルデザイン専攻増本里彩■■■■年■■■■年内定先 香川県生まれ香川県立高松工芸高等学校卒業株式会社ノーツデザインオフィス保護者からメッセージ 昔から姉の影響もあり、色やデザインにこだわりのある娘でした。入学したのはコロナ禍の真っ只中。リモート授業でどこまで個々の能力を引き出し、社会に出て通用する人材に育ってくれるのか、親としての心配もありました。けれども時折見せてくれる作品は素晴らしい出来栄えで、娘の成長を目の当たりにするにつれ誇らしく、そして安心したことを覚えています。これから社会に出ても〈桑沢〉での学びを活かして、自分の力を信じて前に進んでほしいです。総合デザイン科■年 プロダクトデザイン専攻上原大輝■■■■年■■■■年■■■■年福島県生まれ福島県立会津学鳳高等学校卒業東京造形大学進学予定保護者からメッセージ 高校■年までスポーツに打ち込み、理系で美術すら専攻しておらずデザインとはかけ離れていましたが、本人の希望と頑張りで〈桑沢〉に入学することができました。入学後は課題に追われる生活で大変だったと思いますが、作品を見るたびに成長が感じられました。充実した学生生活だったことでしょう。 卒業後は大学に編入し、さらに■年学ぶこととなりますが、〈桑沢〉での学びを活かし、一層成長してくれることを期待したいと思います。総合デザイン科 昼間部 在校生インタビュー194195
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