■■■■ロダクトデザイン専攻■年次プロダクトデザインの領域はプロダクトとしての製品や商品だけでなく、もっと拡大しています。たとえば、IoT(Internet of Things)が浸透したことによって、ゲームやアプリケーションを使ったさまざまなサービスや体験価値のデザインが求められていますが、これらの多くをプロダクトデザイナーが行っています。また、CMF(カラー・マテリアル・フィニッシュ)開発もプロダクトデザインの領域です。 CMFとはプラスチック、布、石、金属などあらゆる素材の色、肌触りなどの質感表現のことを指します。手が触れるさまざまな素材の表現も、プロダクトデザイナーの仕事なのです。「表現技術ⅡA・ⅡB・ⅡC」では基本である製図、スケッチ、モデリングを学びます。実際に手を使って、イメージを正確に伝えるために必要な表現技術を身につけます。「発想ワークショップⅡ」では発想のプロセスを体験します。観察、仮説、提案、検証、といった各段階を通して「デザイン思考」を養うのです。後期の「プロダクトデザイン論Ⅱ」では、人と社会におけるデザインの意味や役割を学びます。デザイン史や技術的な知識にとどまるのではなく、「デザインとは何か」という本質を考えることで、デザイン行為の判断力につながるわけです。「プロダクトデザインⅡA」から「プロダクトデザインⅡF」まで■つのデザイン実習では、それぞれテープカッター、ドライヤー、生活用品、機器、インターフェイスといったテーマ課題に取り組みます。前期の課題では基礎的な表現技術を磨き、後期では実践的な演習テーマに基づいて、「道具とはなにか」を学んでいきます。形をつくるのではなく、道具をつくる。そして「道具はなにをもたらすか」。機能から得られる「効果」をプロダクトデザインとして提案していきます。(語り:本田圭吾先生)■.「表現技術ⅡC」学生作品 ■.「プロダクトデザインⅡE(生活用品)」授業風景 ■.「発想ワークショップ」学生作品 ■.「プロダクトデザインⅡF(機器・用品)」授業風景なぜ道具が必要なのか。形や機能だけではなく、効果をつくる総合デザイン科 昼間部 プロダクトデザイン専攻142143PDプ
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