※直線を引くために定規やデスケールなどを使わず、すべてフリーハンドでデッサンすること。昼間部配付された「けん玉」と「布」を自由に組み合わせてモチーフを作り、解答用紙にデッサンしなさい。モチーフ試験時間…■■■分解答用紙…M画学解答用紙サイズ…描画サイズ…A■(■■■×■■■㎜)画材…鉛筆など出題意図この試験では、受験者の観察力や物体の形状を理解し表現する能力、そして空間表現に対する理解度を評価します。木製のけん玉と布をモチーフとして選びました。これは硬さと柔らかさを描き分けること、そして円錐型や球体を適切な陰影で立体的に描写するスキルを測るためです。また、配置によりモチーフ同士の位置関係が見やすい構図を作れるかも大切です。評価のポイント図となっているか。補助線をうまく使って、回転体である物体を正しく描けているか。幅広く使って、量感や遠近感などを表現できているか。・木材と布の質感の違いをはっきりと描き分けられているか。問題A■(■■■×■■■㎜)タテ・ヨコ自由一般入試A日程実技試験選択静物デッサン作品評価空間の奥に向かってけん玉のけん軸が床面に接地せずに延びている様子など、こまやかにモチーフを観察し描かれたデッサンです。モチーフの質感の描き分けもしっかりできています。けん玉の糸をもっとうまく使えるとさらに表情豊かになったでしょう。作品評価シンプルな構成ですが、モチーフそれぞれの質感がうまく表現されています。鉛筆/消しゴムの使い方、コントラストの表現など基礎がしっかりとできています。ただ、画面に対して少し窮屈に見える構成になってしまっていて損をしています。画面に対する「間」の取り方が上手くなるとよいでしょう。・・・立光、体面感、や陰モ影チのー関フ係のを位理置解関し係、がグ理レ解ーしのや諧す調い構を作品評価モチーフの構成に工夫が見られ、配置の仕方で布の柔らかさ、木製のけん玉の芯が通っている感じを表現できています。しかしながら明暗のグラデーションの幅が狭いのでモチーフの量感が感じられにくくなってしまいました。鉛筆の使い分けができるとなおよいでしょう。作品評価布を使用して奥行きを表現し、けん玉の配置の仕方など空間を生かした構成に工夫を感じます。描き込みで手前と奥を描き分けたのですが、結果的に布の手前の表現がやや平坦であるので質感が伝わりづらくもったいないです。難しい構成ながらもけん玉の形がしっかりと表現できていて高評価です。306307
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