専門学校 桑沢デザイン研究所 GUIDEBOOK
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【インテリアデザイナー】商業ビルや店舗、住宅、オフィスから、飛行機や自動車の車内まで、あらゆる室内空間をデザインします。また、家具やカーテン、照明などのインテリア用品、壁紙や内装などの素材をデザインします。家具メーカーや建築会社などで働きます。 【インテリアコーディネーター】個人の住宅やマンション、店舗、事務所などのインテリアの企画を提案し、その工事の監理までを行う仕事です。インテリアプランナー資格(5年間で登録更新)や、2級建築士の資格があるとよいといわれます。建築・設計事務所、住宅メーカー、内装・リフォーム会社などで仕事をします。 【エクステリアデザイナー】住宅やビルを問わず、建物の外壁、玄関、門や塀、アプローチや車庫など、建物の外観に関わるデザインをします。住宅メーカー、エクステリアメーカー、設計事務所などで働き、経験を積んだのちに独立してフリーランスで活躍する人もいます。 【家具デザイナー/家具職人】家庭用のテーブルや椅子、オフィス用の棚やパーテーション、公共空間に設置するオーダー家具を含めたデザインをします。家具メーカーや、デザイン事務所などに所属します。また、職業訓練校などで木工について学んだ後、家具メーカーや工房に就職し、家具職人になる人も増えています。 【ガーデンデザイナー】個人庭園から、公共の緑地、公園などを設計・施工する人を指します。建材のみならず、樹木や草、土や石、水などの知識が必要とされます。庭園設計会社や建築会社に就職する場合が多くなりますが、実務経験を積んで、国家資格の造園技能士(1、2、3級)や造園施工管理技師(1、2級)を取得する人が多くいます。 【空間デザイナー】人々の生活に関わる空間をデザインします。集合住宅や一戸建てなどの生活空間、店舗や百貨店、ホテルなどの商業空間、施設やホールなどの公共空間をデザインします。ディベロッパーや設計会社、施工会社、デザイン事務所などに所属します。 【建築家/建築設計士】住宅やビル、公共建築物など、あらゆる建築物の設計監理を行います。地域との関係性や、社会的な存在意味、デザイン細部への気配りに至るまで、総合的な視点が求められます。設計事務所などで実務経験を積み、1級建築士の資格を取得してから独立を目指すのが一般的です。 【住宅デザイナー】居間、寝室、水回りなど、空間の用途に応じて、住宅内部に関わるあらゆるデザインを行います。一般的に、住宅をつくるとき、建築は建築家、内装・インテリアは内装デザイナーやインテリアデザイナーが担うなど、分業体制をとりますが、最近では建築士がこの仕事を担うことが増えています。 【商業施設士】デパート、ショッピングモールといった商業施設全体のプランニング、コンサルティング、設計、施工、監理を行います。商業施設士になるには、民間団体が行う商業施設士資格試験を受け、認定を受けます。ディスプレイ会社、建築会社、設計事務所、デザイン事務所、百貨店などで働く人がこの資格を取得しています。 【照明デザイナー/ライティングデザイナー】照明デザイナーの仕事は、家庭で使われる住宅用照明器具や、施設や道路、ビルなどに使われる業務用照明器具を含む照明器具デザインと、橋やタワー、商業施設やホール、美術館などの景観照明デザインに大きく分かれます。照明器具メーカーや住宅会社、工務店、建築事務所、専門事務所、インテリア会社などに所属します。また、イベント会場などの照明を担うケースもあります。 【ディスプレイデザイナー】商業ビルや専門店などの売り場やショーウィンドウ、展示会や博覧会に特化し、商品やサービスを魅力的に見せるためのディスプレイをデザインする仕事です。デザインを平面や立体の図面に落とし込み、施工業者にディスプレイ工事を依頼します。 【店舗デザイナー】商業空間のなかでも、飲食店や美容室、コンビニ、スーパー、ブティック、ホテルなどの店舗に特化したデザインを行います。商品が魅力的に見えるよう、商品の配列や、照明や配色のバランス、来客者の誘導など、配慮すべき点が多く、専門性やマーケティングの視点も求められます。設計会社やデザイン事務所に勤務します。 【舞台美術家】演劇などの舞台装置、衣装、大道具、小道具などを、演出家の意向を汲んでデザインする仕事です。舞台制作会社や劇団に所属したり、舞台美術家に弟子入りする人もいて、多くはフリーで活躍しています。劇団や劇場からの依頼仕事のため、関係者に才能を認めてもらう必要があります。 【ランドスケープアーキテクト】歴史的に保存が必要な建造物や、自然の風景を保存したり、街路や広場をデザインし、まちづくりを考える仕事です。勤務先としては、公共機関にある都市整備課や公園緑地課、都市公団、民間の設計事務所やプランニング会社、建設会社などがあります。建設部門の技術士の国家資格(7年以上の実務経験が必要)を取り、建設コンサルタントとして登録する人が多いようです。 【リフォームデザイナー】古い建物を新しく改築したり、オフィスビルを居住空間に、倉庫をアーティストのアトリエにリノベーションするなど、空間をリフォームします。建物の構造を理解し、利便性や依頼主の要望に応えることが大切です。就職先としてはハウスメーカー、リフォーム業者、分譲マンション管理会社などが挙げられます。 【ファッションデザイナー】服飾全般のデザインを行い、春夏秋冬のトレンドを考えた企画を立てます。市場調査、デザイン画やファッション画の作成、製品企画の立案から、実際の製品化までを担います。多くはアパレルメーカーやデザイナー事務所、OEMなどに勤務し、既製服のデザイン画作成、素材の選択、パターンメーキング、縫製工場との交渉など、経験を積んで実力をつけていきます。 【靴デザイナー】人間の足の構造や働きなど、人間工学的な知識が必要とされます。靴メーカーやアパレルメーカーに就職して、企業内デザイナーになるのが一般的です。経験を積み、フリーランスで活躍することもできます。 【バッグデザイナー】美しさだけでなく、機能性が重視されます。バッグメーカーやファッションメーカー、アパレルメーカーにファッションデザイン253

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