駒沢女子大学・駒沢女子短期大学 Guide Book 2024
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学長 安藤 嘉則1927年● 東京府荏原郡駒沢町(現東京都世田谷区)に、駒沢高等女学院を創立1928年● 駒沢高等女学院を名称変更し、駒沢高等女学校・駒沢家政女学校を開設1953年● 駒沢学園高等保育学校を開設1957年● 駒沢学園高等保母学校を開設1965年● 駒沢女子短期大学保育科を開設1966年● 短期大学食物科を開設1989年● キャンパスが稲城市へ移転     短期大学英語英文科を開設1990年● 短期大学生活科(短期大学食物科から名称変更)に生活専攻・食物栄養専攻を開設1993年● 駒沢女子大学人文学部日本文化学科・国際文化学科を開設2000年● 大学人文学部人間関係学科を開設2002年● 大学人文学部空間造形学科・映像コミュニケーション学科を開設     大学院人文科学研究科仏教文化専攻修士課程を開設     短期大学生活科を食物栄養科に名称変更2003年● 大学院人文科学研究科臨床心理学専攻修士課程を開設2006年● 大学の取り組み「自主自立を促すための面倒見ある教育」が文部科学省「特色GP」に選定2009年● 大学人間健康学部健康栄養学科を開設2013年● 大学人文学部心理学科を開設2014年● 大学人文学部空間造形学科を住空間デザイン学科に名称変更     大学人文学部映像コミュニケーション学科をメディア表現学科に名称変更2017年● 学園創立90周年記念式典を挙行2018年● 大学人間総合学群・看護学部を開設KOMAJO Guide Book 2024駒沢女子大学・駒沢女子短期大学は、道元禅師の「正念」と「行学一如」という禅の精神を基盤として「国際化・情報化の進展、女性の社会参加の拡大など、急速な社会構造の変化にのぞみ、十分に自己を実現し、新しい文化の創造的担い手となる人間性ゆたかな現代女性を養成すること」(大学学則第1条)、および「一般教養と共に社会に役立つ専門教育を施し、明朗で知性に富み、実践力旺盛であって、勤労と責任を重んじ、情操豊かで国家及び社会の発展に貢献する女性を育成すること」(短期大学学則第1条)を教育の目的としています。 新型コロナウイルスの流行やウクライナでの戦争、めまぐるしく変わる世界情勢の中、私たちにはネットやSNS等を通じて膨大な情報がもたらされています。こうした複雑多様化した現代社会において、本学は伝統的な禅の精神を源とする「正念」と「行学一如」を建学の精神として高等教育を展開しています。すなわち、ものごとを正しくありのままにみつめ、自己を確立し、学んだことを実践に活かす、そのような基本姿勢をもって、不透明な時代の荒波をこえ、十分に自己を実現していく人材の育成をめざしています。 その目的を達成するために、本学では「テーラーメイド教育」を実践しています。たとえば担任の教員や学修支援センター、進路総合センター等では、スチューデント・プロファイルを用いて、学生一人ひとりを把握し、そのニーズや目的に適したきめ細かな総合的学修支援や進路支援を行っています。また学群、学類、学部、学科、科ではそれぞれの専門的学びを通して、学生のみなさんの社会力や実践力などを高めていきます。 本学での充実した学び、教員や学友とのかけがえのない出会い、授業以外の様々な活動など、本学での学修体験は皆さんの未来を切り開く力強い武器となるはずです。しょうねんぎょうがくいちにょ駒沢女子大学駒沢女子短期大学し かん た ざ只管打坐の教えを示したもので、坐禅で物事を正しく見つめてとらえていくことです。私たちは自分の関心がない事柄には気づかないように、自分中心の偏った物の見方をしています。坐禅は、この視点をいったんご破算とし、本当の自己を再発見していく営みです。大学で学んだ知識や技術を日常生活に生かすことを表します。自己満足で知識や教養を高めるのではなく、それらを社会に反映していくことのたいせつさを意味します。初代学園長 山上 曹源山上曹源は、12歳で仏門に入り、曹洞宗第一中学林(現世田谷学園)、曹洞宗大学林(現駒澤大学)に進学した。同大学林卒業後は、インド、セイロン(現スリランカ)へ留学。カルカッタ大学大学院などで梵語、インド哲学を学ぶだけでなく、同大学院で講義を担当するなど、国際感覚豊かな仏教学者であった。また、 『国訳大蔵経』編纂では中心的な役割を果たすなど、日本を代表する仏教学者の一人でもあった。「正念」「行学一如」実践すること(行)と学ぶこと(学)を一体化させること(一如)で、「正念」で確立された自己において、建学の精神と教育の目的学長からのメッセージ沿 革87

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