789図書館明知(明智光秀)上様(織田信長)『家忠日記』3巻 本能寺の変天正10年6月三日己丑康御下候者、西国へ御陣可有之由雨降、京都酒左衛門尉所より、家申来候、さし物諸国大なるはたやミ候て、しない成候間、其分申来候、酉刻ニ、京都にて上様ニ明知日かい候由、大野より申来候、向守、小田七兵衛別心にて、御生織田信澄の別心により信長が討た(訳)同じ三日の酉刻に明智光秀・れたという重大な知らせが大野(愛知県)から入った。別心徳川家に仕えた松平家忠(1555〜1600年)による日々の記述。当時の武将の生活を知る上で重要な史料です。齋藤長秋 編輯 /天保5〜7年(1834〜1836年)江戸時代後期に7巻20冊で刊行した、寺社、橋、坂などの名所について記した江戸の地誌。長谷川雪旦の挿図が高く評価されており、当時の地理・歴史・文化・経済等幅広く活用される史料となっています。令和の今と変わらない「日本橋」の賑わいが、迫力ある俯瞰で表現されています。CAMPUS SIDE(重要文化財)松平家忠/天正5年〜文禄3年棄てられた王子を守護する山の獣たちが描かれています。書写者不明/室町中期-江戸初期天竺摩訶陀(てんじくまかだ) 国の善財王(ぜんざいおう)が、お付きの人々と共に日本に渡来し、熊野三山の神々となる物語で、本地物の代表作。文字と色鮮やかな絵による御伽草子。❼Leviathan;or,The matter,forme,&power of a common-wealth, ecclesiasticall and civill/Thomas Hobbes of Malmesbury/1651年/イギリスの政治学者 トマス・ホッブス(1588〜1679年)による政治哲学における代表作「リヴァイアサン」 ❽無字賛語/月舟宗胡/寛文11-延宝8年(1671〜1680年)/江戸時代の曹洞宗を代表する禅僧の一人・月舟 宗胡(げっしゅう そうこ、1618〜1696年)による書。月舟は多くの書を残し、その数は洞門(曹洞宗)随一とも言われています。 ❾平家物語 12巻/書写者不明/近世初期頃/平安時代末期(12世紀後半)の平清盛を頂点とする一族の興隆と滅亡の歴史を描いた、軍記物語の中の代表的な作品です。「■園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」という冒頭は有名です。 ❿栄花物語 40巻/出版者不明/元和寛永年間(1615〜1643年)/古活字版。正■30巻・続■10巻の40巻を、各冊2巻ずつおさめた全20冊の歴史物語。本文的研究はまだ十分になされていない。電子貴重書庫はこちら図書館HP図書館 館長文学部 教授櫻井 陽子25POINTPOINTPOINT2022年10月開館「智の蔵」家忠日記江戸名所會圖熊野の本地10
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