駒澤大学 大学案内 2026
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企業が求める高度職業人に必要な問題発見・解決力を養う■■■■■■■■■■■流通・金融・会計を総合的に学ぶ実践的な授業や課外活動会計の専門家を養成する経済学部流通経済を学び、消費生活や現代社会を批判的に見る視点を養う大野 哲明専門:流通経済論現代社会では、市場で商品を購入することが生活の基盤となっており、市場が存在しなければ、現在の生活を維持することはできません。市場経済において、無数の販売・購買を集約し、生産と消費を橋渡しするために形成されたのが「流通」システムです。流通経済論を学ぶうえで、生産者と消費者をつなぐ流通活動、メーカーのマーケティング活動や卸・小売業者の販売活動とその社会的意義を考えることが議論の焦点となります。戦後の高度成長期から今日に至るまで、日本の流通は飛躍的に発展しました。百貨店(デパート)は、近代的な取引の原型を作り、家族を基本単位とした消費生活の形成に影響を与えました。地域の商店街やスーパーはかつて日常的な消費生活において重要な役割を果たしていましたが、都市の発展や郊外化により、現在ではコンビニや郊外の大型ショッピングセンターがその役割を担っています。近年、「生活の個人化」が進み、地域の伝統的コミュニティが崩壊したことにより、かつて存在した店主と消費者の濃い関係は過去のものになりつつあります。インターネットやSNSの普及はネットショッピングにとどまらず、リアルな人間関係の希薄化を招いています。情報化やサービス化、都市の発展により、現代の消費生活は過去に比べて大幅に向上し、利便性も飛躍的に高まりました。しかし、これらの正の側面だけでなく、負の側面が社会の根底に横たわり根を張っているということに皆さん自覚的であってほしいです。流通経済を学ぶことで、消費生活や現代社会を批判的に見る視点を養っていただければ、これに勝る喜びはありません。卒業論文テーマ・研究課題例CDとストリーミングの今後〜音楽市場の歴史的変遷〜サブスクリプション時代の消費者とマーケティング戦略「Z世代」の消費行動リアル店舗VS.ネット通販―オムニチャネル時代の小売業航空機リース事業の拡大Netflixの事業戦略なぜ公認会計士は粉飾決算を見抜けないのか携帯電話事業の今後とNTTドコモの非通信事業への挑戦行動経済学と金融教育キャッシュレス社会における中小企業FinTechによる金融包摂■■ 総計/1,099人[ 2024年5月1日時点 ]大野先生の研究業績はこちらから■男子:733人■女子:366人(67%)(33%)商学科では、流通・マーケティング・情報、貿易・金融、会計の各分野を総合的かつ体系的に学ぶことができます。これらの知識をベースに、演習における様々な活動を通じ、企業が求める高度職業人に必要な問題発見・解決力を身につけることができます。商学科では、企業で何が行われているかを実践的に学ぶことができます。例えば銀行、証券会社、商社等で活躍する先輩を講師にした授業、演習でのフィールドワークがあります。これらの学びと学部のキャリア教育科目を通じて、将来の進路を強力にサポートします。他大学にない「会計プロフェッショナルクラス」を開設しています。卒業後は、公認会計士や税理士などの会計専門職、大手企業の経理部門等に就職しています。IICCSS88商学科FACULTY OFEECCOONNOOMM

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