歴史学を通して過去と向き合い、世界の今と未来を見据える力をつける■■■■■■■■■■■■LEETTTTEERRSS[ 2024年5月1日時点 ]少人数ゼミによるきめ細かなサポート体制選択性と専門性、不得意の克服と理解の深化知識と専門性を“力”として将来に活かす文学部古代エジプト史から人類の歴史を俯瞰し、普遍的な人間の真理に迫る大城 道則専門:西洋史古代エジプト史の舞台となるエジプトは、日本とは遠く離れた場所にあり、そこで偉大なる文化・文明を生み出し、3000年にわたって特異な文化発展を遂げた空間でした。ですから古代エジプトに関する文献を読んでいると、あらゆる側面で珍しい事=「理解しづらい事」に遭遇します。しかしながら、その一方で結構多くの共通点もあることに気づくのです。日本と同じ農耕中心だということが人々に同じような感性が生まれる要因だと私は思っていて、例えばそれは死生観に現れています。仏教でも人は亡くなって消えるのではなく、家の外の世界にいて生き続けることができる、現世で悪いことをしなければ来世でも幸せな人生が待っているという考え方があります。古代エジプトも一神教ではなく、どこにいても神様の目があってその中で悪いことはできないというのが、やはりモラルや秩序、道徳観を生み出す過程にあると思います。それこそが多文化・他民族・他宗教に対する理解を即することにつながると考えています。地球規模で人類の歴史を俯瞰する、あるいは普遍的な人間の真理について検討するには、古代エジプト史というのは最適な分野であるのです。古代エジプト文明の面白さは、誰もが知っている文明なのに具体的には□が多い(良く分かっていない)点です。それらを理解するために他地域・他分野の歴史とその背景を知り、さらにそこで生きた人々について知ることで、核心に迫る体験をしてもらいたいと考えています。古代エジプトを知るには、古代エジプト以外を知る必要があるのです。卒業論文テーマ・研究課題例諸□亮の北伐について則天武后期の政治と宗教モンゴル帝国における千戸制とケシクテン明初の対外政策太平天国期における諸反乱木棺の変遷にみる古代エジプト文化の伝播過程巨石神殿から見る古代マルタ人の宗教観裁判史料にみるジャンヌ・ダルクの信仰フランス革命期の女性の人権ウィーン体制下の外交国防軍将校から見た独ソ戦アメリカ黒人が求めたものとは何か■■ 総計/319人大城先生の研究業績はこちらから■男子:185人■女子:134人(58%)(42%)4年間一貫して、専任教員による少人数ゼミ形式の授業が設けられています。1年次の演習科目は、内容を標準化。ICTを利用した通常授業のほかに、クラス担任による個別面談や、合同での実習も行います。教員同士が緊密に連携しながら、卒業まで支援します。外国史学専攻は、高校世界史で扱う時代・地域を対象とします。バリエーション豊かな選択科目を通じて、選択の自由度と専門性の向上を目指します。苦手分野を補うリメディアル教育をはじめ、専攻で開講する各説・特講は30科目を超え、日本史・考古学の講義を受けることも可能です。教員を志望する学生の多くが、実際に中学・高校の教壇に立っています。公務員、国内外の企業(旅行・出版・貿易・食品・化粧品・ITなど)に就職するほか、在外公館の専門調査員になった例も。本学大学院だけでなく、英・仏・台湾など国外の大学院に進学する学生もいます。74歴史学科[外国史学専攻]FACULTY OFL
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