駒澤大学 大学案内 2026
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実践的に歴史を学び、自己を育て、社会に役立てる力をつける■■■■■■■■■■■■LEETTTTEERRSS[ 2024年5月1日時点 ]じっくりと実践的に、歴史を学ぶ広く、深く、体系的に歴史を学ぶ現場で歴史を学び、それを社会で活かす道を提供文学部物語ではない歴史を学び、自分が社会でどう生きていくかを考える加藤 聖文専門:日本現代史歴史学は、過去を知るだけでなく、現在を理解し将来を見通すための学問です。単に知識を得るだけでなく、見えない普遍性を理解し、異なる国の文化や人びとの行動パターン、価値観を知るためにも役立ちます。なかでも戦争は、人間や組織の本質を明らかにするものとして現代史では重要なテーマです。現代の若者が戦時下の人々の行動や心理を理解するのは難しいですが、現代社会における集団心理は戦中と似ている点が多くて危うさを感じます。しかも、SNSやインターネットにおける情報過多は、個人が情報を選び取ることを困難にしています。人間の習性や弱さは昔から変わっていません。戦争の教訓から、与えられた情報が必ずしも真実とは限らない可能性に気づくこと、価値観や当たり前だと思っていることを懐疑的に見るということを身につけてもらいたいと思います。「歴史が好き」という学生の多くは物語化された歴史に惹かれています。しかし、実際の歴史はそれとは異なり、特に近現代史は物語化されていない部分が多く、私たちに近い時代の人々が登場し、共通する価値観や行動パターンも多いです。物語ではない歴史を学ぶことで、自分が社会でどう生きていくか、また日本や世界に対する見方を得ることができるでしょう。歴史を通じて得られる知識やスキルは、実際の職業に直接結びつくこともありますが、それ以上に世界との関わり方や自己理解を深めるための基盤となります。世界は大きな転換期にあり、これまでの価値観は通用しなくなるでしょう。そうしたなかで、歴史を学ぶことは非常に有益なことだと思います。卒業論文テーマ・研究課題例古代情報網の確立と崩壊アマテラス信仰の成立過程について治承・寿永の内乱における上野新田氏伊賀国黒田荘の成立過程と天喜事件織田信長の畿内平定と延暦寺焼き討ち江戸歌舞伎の展開と幕府統制鯰絵から見る民衆意識新選組と多摩の豪農層明治初期における旧会津藩士の処遇開拓使官園とホーレス・ケプロンの勧農政策学歴貴族とベースボール太平洋戦争の中の沖縄戦■■ 総計/410人加藤先生の研究業績はこちらから■男子:255人■女子:155人(62%)(38%)1年次で歴史学の基礎を学び、2・3年次では、史料講読・古文書研究や各時代史の科目を通じて専門性を高めながら実証と解釈を学び、物事の本質を捉える目をじっくりと養います。4年次では、自ら歴史像を構築しながら卒業論文を執筆し、論理的な思考力を身につけます。古代史・中世史・近世史・近代史・現代史に計8人の専任教員が□っており、専門分野がとても充実しています。宗教史、思想史、政治史、経済史、社会史、外交史、文化史、地方史に関する科目を幅広く開講し、学生の多様なニーズに確実に応えます。歴史の現場に自ら赴き、その空間を体感してこそ見えてくる世界があります。こうして学んだ歴史を、将来の仕事に活かすことができます。歴史学科では、中学(社会)・高校(地歴・公民)の教員免許、学芸員資格講座、学校図書館司書教諭講座などを□え、皆さんを全力でサポートします。72歴史学科[日本史学専攻]FACULTY OFL

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