英米文学と英語学を深く学び、異なる時代背景や文化的土壌を理解し、国際人としての多様な価値観を培う■■■■■■■■■■■■LEETTTTEERRSS[ 2024年5月1日時点 ]生きた英語を学び、担任制で学問理解を深める関心に応える多彩な専門科目様々な職場で活躍する卒業生文学部日本語と英語、一見全く異なる言語間の共通特性を発見する楽しさ木村 博子専門:言語学・英語学私が専門とする「言語学」としての英語の研究は、中学や高校で学ぶ英語(学校文法)の研究とは異なります。学校文法では、英語を母語としない話者が、標準語とされる英語の形に即して使用するための規範的知識を扱います。一方、「言語学」は母語話者のもつ言語知識の解明を目指します。つまり、英語を対象とする「言語学(英語学)」では、英語の母語話者がもつ英語の知識の解明を目指し、日本語を対象とする「言語学」では、私たち日本語話者が、日本語を操るうえで、どのような知識をもつのかを解明しようとするのです。語順も異なり、一見すると共通性がないように思われる日本語と英語の間には、共通した規則性が見られることがあります。日本語の母語話者は、イチゴ牛乳は、左側の要素イチゴの一種ではなく、右側の要素である牛乳の一種と解釈します。これは日本語の母語話者が、「一般的に、複合語はそれを形成する右側の要素の一種である」という知識を持つということを示しています。同様に、英語の母語話者は、英語の複合語rabbit phoneという表現を知らない英語話者であっても、うさぎの一種と理解するのではなく、(うさぎの形をした電話など)電話の一種として理解します。つまり、日本語と同様の複合語に関する知識を英語の母語話者が持っていることが分かります。私たち人間は一定の規則に基づき、ことばを操っています。英語の母語話者はどのような規則に基づいて英語を操っているのかを一緒に解明していきましょう。卒業論文テーマ・研究課題例ジョン・スタインベック研究『ロミオとジュリエット』から見る愛と死日本語・英語・中国語の受け身文について 〜対照言語学的考察〜イギリス階級社会の成り立ちと現状アメリカ映画におけるアジア人表象ウィリアム・ワーズワースのカッコウと自然についてワイルド作品に見る自己犠牲『緋文字』にみるピューリタニズムインド英語の特徴と差異A Study of The Mark on the Wall by Virginia Woolf“Iʼm fine, thank you. And you?” が定着した背景とあるべき姿キャッチコピーにおけるレトリックの効果■■ 総計/569人木村先生の研究業績はこちらから■男子:243人■女子:326人(43%)(57%)入学したその年からネイティブ講師の指導を受けて、生きた英語を学ぶことができます。しかも、4年次までクラス担任制で、力強く学びをサポートします。1年次の「英語演習」、2年次の「作品講読」、さらに少人数教育を徹底した3・4年次の「ゼミ」が担任制のクラスです。先生との距離が近いことも英米文学科の魅力です。2年次からは関心に応じて、多彩な専門科目から選択履修することができます。様々な時代に英語圏で書かれた小説・詩・演劇などの文学作品はもちろん、英語という言語の歴史や仕組み、発音のメカニズムなど、言語学的な観点から英語が持つ多様な側面を学ぶ機会が用意されています。4年間の教育課程を経て、多様な価値観に触れ、視野を広げ、着実に英語力とリテラシーを身につけた卒業生は、金融や商社、流通、運輸業界、各種メーカーで能力を活かしたり、中高の英語教員や公務員として立派に活躍したりしています。また、大学院に進む卒業生もいます。詳しくは学科ホームページをご参照ください。66英米文学科FACULTY OFL
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