仏教全般にわたる知識を身につけたうえで、仏教の歴史や教えを学ぶ■■■■■■■■■■■■[ 2024年5月1日時点 ]幅広い基礎教育多様な教授陣充実したゼミ仏教学部何ものにも縛られない、自由な「学び」が心地よい村上 明也専門:東アジアの仏教思想東アジアの仏教思想について研究しているのは事実ですが、「先生のご専門は何ですか」と問われると、いつも返答に困ってしまいます。それはなぜかと言うと、私の研究対象が仏教の宗派では涅槃宗、法相宗、華厳宗、律宗、天台宗、浄土宗と多岐にわたり、時代も中国の南北朝、隋、唐、宋、日本の平安、鎌倉、室町など幅広いからです。加えて、仏教的な視点から現代の日本社会が抱える自死や環境の問題、さらにはジェンダーをテーマに論文を書いたこともあります。もうお分かりいただけたかもしれません。私は特定のテーマにこだわることなく、好奇心の赴くままに研究を進めてきただけなのです。しかし、だからこそ、皆さんにお伝えしたいことがあります。若い世代の皆さんの中にも、先行きが不透明で、将来の予測が困難な時代に不安や□藤を抱えている人も少なくないでしょう。明確な目標を持ち、コツコツと努力する人を見ると焦る気持ちになるのも無理はありません。私もまた、若い頃から一つのテーマを追求する人をうらやましく思ってきました。それでも、学問の世界はそんな私を温かく受け入れてくれました。興味があちこちに飛ぶ人間がいてもいい。真剣に取り組む気持ちさえあれば、それで十分なのです。十人十色。それぞれのペースで仏教を学べる場が、ここ駒澤大学には用意されています。私自身がその証拠です。卒業論文テーマ・研究課題例釈尊の無我思想について『法華経』における女人成仏観世親のアーラヤ識説梁武帝の仏教信仰義浄の訳経活動『日本霊異記』における女性と仏教徳一と最澄の三一権実論争観音信仰と巡礼に関する一考察日本の民話・伝承にみる狐信仰近世から現代における幽霊の変容国柱会信徒としての宮沢賢治「アメリカ仏教」の展開と社会との関わり■■ 総計/228人(3・4年生)村上先生の研究業績はこちらから■男子:172人■女子:56人(25%)(75%)1・2年次は学科の区別なく、共通のカリキュラムで仏教全般の基礎を身につけます。1年次では導入科目を中心に基礎を学びます。2年次では仏教の歴史や思想についての知識を深め「基礎演習」で3年次の学科選択がスムーズにできるよう指導します。仏教学科には13人の専任教員がいます。専門分野は、インド哲学、インド仏教、チベット仏教、中国仏教、日本仏教、仏教美術、宗教学等と多岐にわたり、皆さんの知的関心に応え、仏教に関する研究を幅広く指導できる教員が□っています。3年次になると少人数での演習、いわゆる「ゼミ」が必修科目となります。ゼミでの発表や討論は必ずや皆さんの知的興味を満足させてくれるに違いありません。また、ゼミでの友人との交流は学生時代ばかりでなく将来にわたるかけがえのない宝となることでしょう。60仏教学科FACULTY OFBBUUDDDDHHIISSMM
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