仏教全般にわたる知識を身につけたうえで、禅の歴史や教えを学ぶ■■■■■■■■■[ 2024年5月1日時点 ]幅広い基礎教育多様な教授陣充実したゼミ仏教学部グローバル化の最前線を学ぶ意識を持とう石井 清純専門:禅学禅は伝統的なものと考えられることが多いですが、世界では知的でクールなものと認識され、道元禅師の思想も広く注目されています。私自身、学会やシンポジウムで海外を訪れ、国際社会では自国について語れることが大きな評価となることを経験しています。禅が海外で長く受け入れられている理由を学ぶことは、今の自分たちの在り方の表現にも繋がるのです。禅学科の学びが、グローバル化の最前線に直結するものであることを、ぜひ意識していただきたいと思います。また、マインドフルネスという、現在の瞬間に集中して心を整える方法が、アメリカでブームとなり近年日本でも流行しています。マインドフルネスは、坐禅に影響を受けて成立したものですが、「正しい姿勢(足を組んで背筋を伸ばす)を維持する」ことをしない点で坐禅とは異なるものです。このような、グローバル化にともなう禅の変容ついて、それ以前の思想的基盤を学び、それを的確に世界にアナウンスすることが、禅を学ぶ私たちの役目だと考えます。また、坐禅だけでなく、「禅問答」も他者と対話する手法の積み重ねの延長であり、昔の人の問答から学び、それを今のコミュニケーションに応用することができます。坐禅は、宗教を超えて心と体の安定をもたらすものとして評価されています。その良さを的確に理解し、胸を張って世界に発進し、活躍してもらいたいと思っています。卒業論文テーマ・研究課題例達磨の伝説に関する研究道元禅師における食と修行瑩山禅師の伝記と思想禅宗の死生観と葬送儀礼戦国武将と仏教についての一考察枯山水の変遷について北米での禅の広がり現代社会と禅仏教とマインドフルネス■■ 総計/163人(3・4年生)石井先生の研究業績はこちらから■男子:147人■女子:16人(10%)(90%)1・2年次は学科の区別なく、共通のカリキュラムで仏教全般の基礎を身につけます。1年次では導入科目を中心に基礎を学びます。2年次では仏教の歴史や思想の知識を深め「基礎演習」で3年次からの学科と演習選択がスムーズにできるよう指導します。禅学科には11人の専任教員がいます。専門分野は、中国禅宗史、中国禅思想、日本禅宗史、曹洞宗学、臨済禅、禅美術等と多岐にわたり、皆さんの知的関心に応え、禅に関する研究を幅広く指導できる教員が□っています。3年次になると少人数での演習、いわゆる「ゼミ」が必修科目となり、禅に関する文献を中心に講読が行われます。皆さん自身による研究成果の発表や、先生や仲間との討論は、皆さんの知的興味を満たし、また禅の教えは自ずと豊かな心を育んでくれるでしょう。58禅学科FACULTY OFBBUUDDDDHHIISSMM
元のページ ../index.html#60