駒澤大学 大学案内 2026
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駒澤大学は、仏教を礎として開学以来、釈尊の教えに基づいた「智慧と慈悲」の探求と実践に努めてまいりました。仏教の智慧とは、真実を見通す眼をもって本当に大切なことを見分ける力、慈悲とは多角的に人間を捉え、他者を尊重することのできる慈しみの心です。駒澤大学の教育の礎は、「自分を磨き、他者とともに分かち合う」と言い換えることもできるでしょう。さらに、仏教に根ざした駒澤大学の特色として、「信仰」すなわち「信じる心」が学生生活の中で自然に育まれることを目指した教育活動が行われています。釈尊の誕生日である「花祭り」を祝い、入学式にふるまわれる「甘茶」の伝統は、仏教に対する限定的な信仰のみならず、文化や地域に根ざした伝統を重んじ、他者の大切にしているものに目を向ける視野の広がりに通じると信じています。さて、駒澤大学の歴史をひもといてみましょう。駒澤大学は、江戸時代(文禄元年・1592年)、「禅」の思想を重視する曹洞宗の僧侶の学び舎として、現在の東京神田の駿河台・吉祥寺境内に建てられた「学林」から始まりました。その後「旃檀林」という名称がつけられ、これは校歌にも歌われています。明治時代には「曹洞宗大学」と改称され、校舎を何度か移転しながら、規模は次第に大きくなり、大正時代に現在の地に移転して、「駒澤大学」と名称が改められました。そして今日に至るまで、仏教界のみならず、あらゆる分野で活躍する卒業生を社会に輩出する総合大学に発展しました。大学の役割は、学生の一人ひとりが自分の価値に気づくように働きかけること、そして学生生活の中で自分の価値を磨きあげ、卒業を以て社会に貢献できる人材を送り出すことです。駒澤大学の教育体制の特徴は、学生が社会を照らす光となる教養と専門性を得ていくことはもちろん、信じる心と分かち合う心を育む人間教育に力を注いでいることです。そのため講義はもちろんのこと、サークル活動やボランティア活動、支援を必要とする学生へのサポートが充実しており、文化祭をはじめとする学内イベントも盛りだくさん準備されています。緑あふれる駒沢公園に隣接する環境のもと、毎年14000人余の学生が一つのキャンパスで学んでいます。その学生生活を実に500人を超える専任教職員が全学一体となりサポートしています。ぜひ大学の扉をたたいてください。必ず希望が見つかります。すべての人のよりよい未来のため、共に学んでいきましょう。1997文学部心理学科設置認可。1998文学部心理学科開設。2000経済学部第1部経済学科昼間主コース・夜間主コース並びに法学部第1部法律学科昼間主コース、夜間主コース開設。2002経営学部経営学科昼間主コース、夜間主コース開設。開校120周年記念式典。2003医療健康科学部診療放射線技術科学科開設。2004大学院法曹養成研究科法曹養成専攻(法科大学院)開設。2006グローバル・メディア・スタディーズ学部グローバル・メディア学科開設。1968大学院法学研究科公法学・私法学専攻(修士・博士後期課程)、人文科学研究科心理学専攻(修士課程)増設認可。1969経営学部設置認可。1971法学部第2部・経営学部第2部設置認可。1972法学部政治学科増設認可。1973大学院経営学研究科経営学専攻(修士課程)増設認可。1982開校100周年記念式典。1996駒澤短期大学専攻科放射線技術科学専攻設置認定。駒澤短期大学専攻科放射線技術科学専攻開設。2007大学院医療健康科学研究科診療放射線学専攻(修士課程)開設。経済学部現代応用経済学科開設。2008経営学部市場戦略学科開設。2009駒澤短期大学廃止認可。2012開校130周年記念式典。2013大学院グローバル・メディア研究科グローバル・メディア専攻(修士課程)開設(※学則上)。2018駒澤大学開校130周年記念棟「種月館」落成。2020大学院仏教学研究科仏教学専攻(修士・博士後期課程)開設。2022開校140周年記念式典。駒澤大学開校140周年記念「駒澤大学図書館」落成。    より良い未来のために、共に学びましょう!学 長村松 哲文学長挨拶52「自分を磨き、他者とともに分かち合う」

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