職業を選ぶ際に、ぜひ税理士という仕事に少しでも興味を持ってもらえればと思います。学生の皆さんには、もちろん勉強は大事ですが、大学では友だちをつくって様々な経験や楽しさを分かち合ってほしいです。私もギターは税理士試験を始めてから全然演奏しなくなってしまいましたが、今でも家に飾っています。全く触らなくなりましたが、継続していればきっと今でも色々弾けたんだろうなあと寂しく思うこともあります。最近では小学生の息子が、たまにテレビを観て、「僕も弾きたい!」と言ってギターを持ってきたりします。もう少し大きくなったら、一緒に弾いてみたいです。その時は、私も基本からやり直さないといけないですね。その後、大企業の税務にも関わりたいと思い、国内最大手の税理士事務所に正社員として入所し、勤務しながら最後の1科目に合格、税理士資格を手にしました。その事務所では約9年間、上場会社の決算などを行っていましたが、後半は事業承継という、会社を後継者に引き継ぐ仕事を中心に行いました。社会的にも影響力のある大企業の仕事は面白かったですが、「一人ひとりのお客様に寄り添い、相続や事業承継など、人生に携わる仕事がしたい」と望むようになっていた時、丹羽会計事務所のでいただき、再び丹羽会計事務所と接点を持ちました。その際、「相続などを担当する税理士を探している」いうことで転職し、現在に至っています。これからの税理士に求められる仕事「AIの発展で税理士の仕事がなくなる」と一部で言われていますが、現実にはそうではありません。AIが基本的な処理を行うことで、経理業務の効率化が図られ、税理士はその先のチェックやアドバイスを行うという仕組みが整いつつあります。会計帳簿の記帳作業が軽減されたことで、その先の決算書作成や、事業承継の提案に時間を割けるようになりました。これにより、税理士はより専門的で高度な業務に集中でき、業務の正確性と効率性が向上しています。現在、個人の確定申告や会社の決算のみならず、資産が増えてきたことで相続税の試算を行う方が多くなっています。その流れで遺言書を作成し、最終的にはその遺言書をもとに相続の手続きを行う業務が増加してきました。こういったお客様の人生に関わる仕事をするとは、最初にこの業界に入った時には思っていませんでした。今後も、今以上にお客様との信頼を築き、人の人生に寄り添い続ける仕事を広げていきたいと考えています。「若さのアドバンテージ」があるさのアドバンテージがあります。税理士などの仕事を将来目指そうと考えている人は学生時代から受験勉強を始めることをおすすめします。科や法律学科への進学が非常に有益です。税理士は会計だけでなく、税法という法律を遵守する必要があるため、法律の知識も必要不可欠であり、法律学科での学びも税理士としての職業に非常に役立ちます。経営学科や法律学科に進学した際には、税理士という職業について、確定申告や会社の決算だけでなく、事業承継や相続の申告といった会社の経営やお客様の人生に携わる側面もあるということを知っていただき、資格取得の勉強は、早く始めるほど資格取得の勉強は、早く始めるほど若税理士を目指すのであれば、経営学10周年のパーティーにOBとして呼ん 事業継承の他に、若い方の起業のサポートも増えているという。撮影協力/丹羽会計事務所Komazawa University GUIDE BOOKフリーアドレスの事務所で、リフレッシュしながら業務を行う。133□□□□□□□□□□□□□□□
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