4医療保健学部 おしゃれ な 自 助 具 の 開 発 で作 業 療 法 士 とは県立市川東高校出身(千葉県)就職先自助具は試作をして使用感などをチェックします豊嶋リハビリテーション学科栞凪化 粧 支 援 を サ ポ ート作業療法学専攻年(取材時)豊嶋 家族が作業療法士の方にお世話になったことをきっかけに、この職業に興味を持ちました。東京工科大学は、現役で活躍されている先生方が多く、最新の設備も整っているため、他大学と比べてより深く学べると感じて進学を決めました。石橋 本学は現場で働く先生からも、東京工科大学で学びたかったという声が聞かれるほど、作業療法士の世界では高い評価をいただいています。授業内容も実学重視で実践的な力が身につくので、豊嶋さんの選択は間違っていなかったと思いますよ。豊嶋 入学後すぐにそのことを実感しました。専門職の学びは高度で、授業もとても濃密だったため、ついていくのに必死でした。しかし、石橋先生との出会いによって「化粧支援」という研究テーマを見つけることができました。もともとメイクや身だしなみに興味があり、医療や介護の現場でもその試みができないかと考え、卒業研究ではリハビリ病棟における化粧行動と意欲向上支援方法について、作業療法士の先生方にインタビューを行い、研究をまとめました。石橋 内容や構成については、さまざまな意見を交わしましたね。多くの学生は指導に沿って進めることが多いですが、豊嶋さんは自分が納得いくまでじっくりと考え抜きました。そのため、研究内容が一貫して実践的で価文献を見たり、実技科目を意欲的に学修したり、積極的に学ぶ姿勢が磨かれた。テーマパークの予定を入れて能率アップ!これが私のご褒美 勉強法。95につながるか」という視点は、あらゆる人に共通する要素であり、高齢者や健常な方のサポートにも生きます。役立つの?自助具の対象は障がいを持つ方が主Q1入学時の思い出は専 門 的 な 授 業 に 苦 戦 するも、自主 的 にQ2挑戦したことは大 学 の 課 題 や 試 験 の 後 に、大 好 き な石橋仁美濃密な学 びの中で見出したテーマ対象者の生活が意味のある活動になるよう支援することを目的にリハビリテーションを行います。さまざまな作業を通して心と体を支える職業です。値ある成果につながったのだと思います。豊嶋 石橋先生のゼミでは、化粧に使用する自助具の研究が行われています。身体機能が低下した方が簡単に蓋を開閉できる自助具に、化粧品としての“おしゃれ感”を加える取り組みは、先生と企業、デザイナーさんによる連携プロジェクトだったのですが、私もその活動に参加することができ、大変やりがいを感じました。私の就職先には化粧支援のチームがあるため、研究を通して学んだノウハウや創造性を今後の仕事にも生かしていきたいです。石橋 豊嶋さんは研究を進める中で、作業療法士の視点から改善案を企業に提案してくれていますが、真剣さと楽しむ姿勢のバランスが絶妙で、ゼミの雰囲気も明るくなります。化粧支援は現場で非常に必要とされていますが、人手や技術の問題から実施が難しい施設が多いことが課題です。有用性を広めるために、これからも研究や現場での経験を発信し、化粧を通じて心身の健康を支えたいという気持ちを持ち続けてほしいと思っています。ですが、「どうすれば効果的なリハビリ例えば社 会のどんな場面でタムスさくら病院江戸川准教授
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