東京工科大学 大学案内 Guide 2026
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医療保健学部 回(ベストプレゼンテーション賞)最優秀賞を受賞臨 床 工 学 技 士 とは梶谷臨床工学科星泉4刺 激 的 な 環 境 で 成 長 した い年(取材時)県立追浜高校出身(神奈川県)就職先7第BPA梶谷 家族の入院がきっかけで医療に興味を持ちました。当初は、医療関係の資格を取得できればと、将来像も漠然としたものでしたが、オープン キャンパスで最新の医療機器が充実していることを知って、東京工科大学で学びたいと思うようになりました。高校時代には工学にも惹かれていましたし、私は体験しながら学んでいくことが好きなので、この選択が自分に合っているかもと感じました。島峰 私と関わったのは、2 年次の生体計測機器学からでしたね。梶谷 はい、1 年次の基礎教養科目と違って内容も専門的・実践的で、とても印象に残っている科目です。例えば、ペースメーカーの説明時に先生が実物を持ってきてくださったのですが、より使用シーンをイメージできて深い学びにつながりました。専門用語が頻出して大変だったものの、この科目の受講を境に「もっと勉強をがんばろう」と思えました。島峰 研究室選択の面談でも、「どのテーマでもいいからやりたいです!」と、大変熱意を持って来てくれました。梶谷 先生のアドバイスで「サージカルスモークの飛散量の定量評価」を卒業研究のテーマに選びました。サージカルスモークとは電気メス使用時に発生する有害な煙のことで、発煙量は 1日の電気メス使用で 27~30 本分の煙草に相当すると言われています。海外ではこれによる医療従事者のしていたが、自分たちと年 齢の近い先 生も多く、話しやすくていいなと思った。の 方 をめざして、「 第 2 種 ME 技 術 実 力検定 試験 」の合格をめざして勉 強した。91が遅れていましたが、この研究により健康被害を可視化して、医療従事者の意識改革をめざします。役立つの?サージカルスモークを除去する排Q1入学時の思い出は大 学 の 先 生 に対し年 配 の 方をイメージQ2挑戦したことは実習でお世 話になった知 識 豊 富な技 士島峰徹也医療従事者を守る研究で最優秀演題 賞受 賞神奈川県臨床工学会の学生部門で生命維持管理装置を安全かつ正確に操作・管理するスペシャリスト。医療チームの中でも最も医療機器に長け、現代医療には欠かせない存在です。健康被害が懸念される中、日本では対策が遅れていました。排煙装置はあるのですが、高価なため普及に至っていません。梶谷 排煙量と排煙装置の除去効果を定量評価し、サージカルスモークの認知を広げ、 意識改革につなげるのが今回の研究の目的でした。この研究により、第 7 回神奈川県臨床工学会で最優秀賞を受賞しました。島峰 内容に加え、プレゼンやスライド表現も審査対象ですから、受賞は実力が総合評価された結果です。他校の先生方からも「あの子すごいね」とお声がけいただき、私自身鼻が高かったです。梶谷さんは興味を持ったものに突き進む力は強いので、今後も芯を持って、その力を生かしてほしいと思います。梶谷 就職先は先進的な治療を行っている大学病院です。そこで働くエネルギッシュな方々に刺激を受けながら、これからも新しいものをどんどん取り入れて吸収し、自発的に行動できる人になりたいです。煙装置 はこれまで 病院 への 導入例えば社 会のどんな場面で慶應義塾大学病院講師先 進 的 な 治 療 、

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