東京工科大学 大学案内 Guide 2026
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From the LabFrom the LabFrom the LabFrom the Lab身※2 P.105を参照化 粧 品 材 料 化 学 研 究 室学士・修士一貫早期修了プログラムについては、バイオ・情報メディア研究科バイオニクス専攻修士課程県立横浜立野高校出身(神奈川県)就職先年(取材時)化 粧 品 開 発 の 最 前 線 で、天 然 素 材を 使っ た 製 品 を 提 案 し、実 用 化 につ な げていきたい。歌乃島田大学院70植物由来の天然素材と最新のナノテクノロジーや界面化学を組み合わせて、敏感肌や高齢肌の方でも安心して使える化粧品の成分および製剤の開発をめざしています。近に敏感肌で悩む人がいたことから、肌が弱い人でも安心して使える化粧品の開発に以前から興味を持っていました。現在取り組んでいるのは、肌への刺激が少ない「カリン果実」を化粧品の乳化剤として活用する研究です。カリンは果汁がのど飴などに使われていますが、果実そのものは多くが廃棄されています。しかし、 果実は繊維質が豊富で粉状にしやすく、香りも良いなど、 乳化剤に適した特性を備えています。この研究では、カリン粉体の粒子サイズと乳化性能との関係を調べ、用いる粒子サイズの最適化を検討しています。これまでに、用いる粒子が小さいほど乳液の白さが増し、性質も安定することから、乳化剤に適していることがわかりました。私は学士・修士一貫早期修了プログラム※を利用しており、1 年半で大学院を修了する予定です。短い時間の中で学会発表を行ったほか、海外の学術誌への論文掲載もめざしており、濃密な研究活動が行えています。研究は私にとって、想像以上にクリエイティブで楽しいものです。このワクワクする気持ちと情熱を、卒業後の化粧品開発の仕事でも持ち続けたいと思います。株式会社ファンケル天然素材を用いた化粧品材料の研究My future plans研 究 が捨てられる果 実を肌に優しい化粧品の材 料に楽し い

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