東京工科大学 大学案内 Guide 2026
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無2 From the LabFrom the LabFrom the LabFrom the Lab光 機 能 性 錯 体 化 学 研 究 室サステイナブル工学専攻県立酒田西高校出身(山形県)就職先修士課程年(取材時)まずは学会発表に全力投球! 就職後 は、修 得 した 能 力 を 製 品 開 発 に生かし、会社や社会に貢献したい。瓜田 陸大学院工学研究科5858光エネルギーを化学エネルギーに変換する「人工光合成」を実現するために、その反応に必要な物質や分子の開発に取り組み、サステイナブルな社会への貢献をめざしています。尽 蔵な太 陽 光エネルギーを用いて、二 酸 化 炭素から一酸化炭素などの有用な化合物を生み出 せれ ば、エネルギー・資 源 の 枯 渇 や 地 球 温暖化といった問題の解決につながります。こうした「人工光合 成( 光 触 媒 的CO 2 還 元)」を行うには、これまでは 高 価な物質が必須でした。そこで私の研究では、安価で入手しやすい物質を使って必要な化合物を合成し、それらを用いてCO 2 還 元 反 応を調 べました。その 結 果、合 成した 物 質の種類によって性質や安定性などが大きく変わることがわかりました。今はこれをさらに発展させたテーマに取り組み、研究活動の集大成となる修士論文の作成に励んでいます。研究を進めるうえで心強い支えになったのは、学内に整う充実した研究機材の存在です。特に私の研究に欠か せないのが 片 柳 研 究 所 地 下 にある「 核 磁 気 共 鳴 装 置」で、教育用機材のレベルをはるかに超えた高性能な装置だけに、最初は触れるだけでも緊張するほどでした。この恵まれた環境で身につけた専門的スキルは、化学メーカーに就職してからの仕事に必ず生かせると思います。日本ピグメント株式会社可視光を用いる光触 媒的CO 2 還元の研究My future plans研 究 が太陽 光エネルギーで二酸 化炭素から有用 物質を楽し い

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