東京工科大学 大学案内 Guide 2026
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淳1工学部 生 物 化 学 研 究 室研究室の詳細はこちら修士課程年(取材時)サステイナブル工学専攻研究室内にはさまざまな器具が揃っており、思う存分実験に取り組める中澤大学院和那工学研究科“ 諦 め の 悪 さ ” が 武 器 に中澤 化粧品業界に興味があり、応用化学科の中で生体機能や生体分子に焦点を当てて活動しているこの研究室を選びました。また、学部の枠を越えて、本学の応用生物学部で皮膚細胞を扱っている研究室とコラボレーションしている点も大きな魅力でした。須磨岡 この研究室は、ゲノムDNAの特定部位を切り出す人工酵素や、環境に優しい高分子材料など、化学が得意とする“ものづくり”を軸に活動しています。生命現象を分子レベルで解明するための、ゲノムの機能解析ツールや合成化合物の開発に力を入れています。中澤さんは、皮膚細胞を用いたゲノム編集などに取り組んでいますが、興味のある化粧品開発にもつながる可能性があり 、やりがいを感じながら取り組めるでしょう。中澤 ええ。皮膚細胞の変化に関わる遺伝子や、その解析手法など 、やりたかった研究に挑めています。3 年次までの授業で行った実験は、教科書に示された操作で予想通りの結果を出すことが求められましたが、研究の実験では、自分で仮説を立て、それに基づいて手法を組み立てる必要があります。そこが大きな違いですし、楽しさを感じる点ですね。須磨岡 研究室というのは、まだ誰も成し遂げていないことに挑戦する場だと考えています。学生には、自分の研究内容について世界中の誰よりも詳しくなってほしいですね。これまでの研究では、“職人の勘”のようなものることに感 激! 使える時 間 は 成 長 のために有 効活用しようと思いました。で訪ねること。冬の寒い中、北海道を旅したのは貴重な経 験です!5757ツールの開発を通じて、創薬や化粧品開発に貢献し、環境・エネルギー問題の解決にも取り組みます。役立つの?生命現象を解明するための 解析Q1入学時の思い出は授 業 の 選 択 肢をはじめ 多くの自由があQ2挑戦したことは私 のチャレンジ は 知らない 土 地を一 人須磨岡生命の謎を解く「ものづくり」で社 会に貢 献する生体を構成する分子と特異的に結合する分子の開発や、生体の機能を制御する手法の開発など、生命現象を分子レベルで解明し、その知見を社会に役立てていく研究に取り組んでいます。や、何度も試行錯誤を重ねることが必要とされてきましたが、今後はそこに急速に進化しつつあるAIの力をミックスすることも欠かせなくなっていくに違いありません。中澤 私が人に負けない点は、うまくいかなくても最後までやりきる粘り強さだと自覚しています。一方で、失敗したときの切り替えの早さも、自分の長所だと感じています。研究活動を通じ、事前に計画をしっかり立てて取り組む力も養われました。これらの強みを生かし、成長を続けながら、将来は化粧品や医薬品に関連する業界の企画部門で活躍できたらと考えています。須磨岡 頼もしいですね。化学の研究は思い通りにならないことも多く、実際に試してみないとわからないことだらけです。だからこそ、中澤さんの良い意味での“諦めの悪さ”は大きな武器になるはずです。この先、迷ったり悩んだりすることもあるでしょうが、逃げずにチャレンジし続けてください。未来の日本に必要なのは、果敢に壁を突破しようとする人材だと思っています。手 法 や、生 体 機 構 を 参 考 にした例えば社 会のどんな場面で教授化 学 の 世 界 で は

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