×4コンピュータサイエンス学部 コ ン ピュ ー タ ビ ジョン 研 究 室研究室の詳細はこちら年(取材時)VR空間を県立足柄高校出身(神奈川県)進学先少数のカメラで構築する技術の研究に取り組んでいる颯大山崎コンピュータサイエンス学部大 き な 成 長 をうな が す山崎 この研究室を選んだ一番の理由は、3 年次の「プロジェクト実習」で青木先生が担当された授業を通じ、コンピュータで画像を扱う面白さに触れたことです。特に、ディープラーニングを使ってコンピュータに「イヌとネコ」や「寺と神社」を判別させる仕組みは興味深く、この分野の将来には大きな可能性があると思いました。青木 それは嬉しいですね。もともと人間が得る非言語情報の8 割は視覚からだと言われています。この研究室で扱う「コンピュータビジョン」は、そのような意味からもとても重要度の高い研究領域です。また、現在、幅広い分野で活用されているディープラーニングは、もともと画像を対象として発展してきた経緯があり、コンピュータビジョン分野も今後さらに盛り上がるでしょう。山崎さんは今、「自由視点画像」の研究をしていますが、やりがいのあるテーマですね。山崎 ええ。私の研究では、数台のカメラで撮影した画像から、自由に視点が移動できる空間を生成する技術を用いて、空間内にいる人の視点を生成するシステムを開発しました。たとえば、授業中の教室を撮影した画像なら、先生がいろいろな学生の視点で周囲を見られたり、犯罪現場の画像を用いて捜査担当者が加害者の視点で状況を検証するといった応用が考えられます。青木 従来はこうした映像を作るには少なくとも数十台のカメラが必要でしたが、我々の研究室では少数のカメラで実現する手法を築いてきました。望み通り、勉強でも遊びでも波長が合う、無二の友ができました!挑 むコンペ に 3 年 次 に 参 加し、企 業 のニーズを知る良い経 験に。33るため、犯罪の防止に役立てたり、購入者が商品のどこに注目して購入しているかがわかるため、マーケティング調査に役立てたりできます。役立つの?コンピュータで人の視線を理解するQ1入学時の思い出は良い友 人をつくりたいと考えていました。Q2挑戦したことは世 界中のA I 学習者が企 業からの課 題に青木輝勝ディープラーニング画像で、世界に挑みたいコンピュータにさまざまな画像・映像を理解させたり、特殊な画像・映像を生成させたりする技術を開発し、より安心・安全で便利な社会づくりに役立てていく研究を進めています。その技術基盤を生かし、山崎さんは教育や防犯などへの応用につながる新しいシステムを考案したわけですね。今後の発展が楽しみです。山崎 これまでの研究成果を情報技術系の学会やICT関連の国際展示会で発表したところ、賞をいただいたり、企業から技術活用の打診がありました。予想以上の反応に驚くとともに自信がつき、貴重な経験になりました。青木 最初は学外での学会発表に前向きではなかったようですが、それを 経験してから大きく成長しましたね。ゼミでの発表も積極的になりましたし、英語学習への意欲も高まったのではありませんか。山崎 はい。外の世界を知ったことで、海外で研究発表することが目標になりました。さらに、世界トップレベルの研究に挑戦したいという新たな夢も生まれました。青木 それは心強いですね。大学院進学後も、その前向きな姿勢を大切にがんばってください。ことにより、怪しい人の視線がわか東京工科大学大学院バイオ・情報メディア研究科コンピュータサイエンス専攻例えば社 会のどんな場面で教授学 外 で の 発 表 が
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